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強い組織をつくる 上田昭夫のプライド
大元よしき 著

目次 立ち読み

 

今年7月に急逝した、元ラグビー日本代表であり、元慶應義塾大学ラグビー部監督・上田昭夫さんの半生を描いた1冊。
上田さんといえば、母校の慶應義塾大学ラグビー部を二度優勝に導いた名監督(86年、2000年)として多くの人に知られている。
86年に日本一に輝くも、その後は東大にも負け、どん底にあえぐ時間が長く続いた。94年に再就任した際には母校の惨状に驚いたものの、学生を意識変革し、人材確保、育成にも情熱をもってあたり、ついに2000年、創部100周年という節目に大学日本一に! 慶應義塾大学ラグビー部を再生させた熱血監督者としてラグビー関係者・ファンだけではなく、組織論としても人気を集め、経営者、管理職からも人気を得た。
その後、上田さんが最も力を入れていたのは「女子ラグビーの活性化」「少年院でのラグビーを通して人を育てる」「秩父宮FMのDJで、スポーツの楽しさを伝える」の3つ。スポーツを通して、人を育てる、楽しませる、ということに情熱を注ぎ続けた上田さんからの、最後のメッセージ。

<書籍データ>
◇四六判並製 232ページ(内、口絵4ページ)
◇定価:本体1,400円+税
◇2015年11月20日発売
◇ISBN: 978-4-86310-155-5

<著者プロフィール>
スポーツライター。1962年生まれ。東洋大学卒業。保善高校時代からラグビーをはじめ、2~3年時に全国大会に出場。卒業後も東急ストア、ミノルタを通じ17年間プレーを続けた。現在パッションキッズ代表取締役。弓道三段。著書に『1万回の体当たり──タックルマン石塚武生 炎のメッセージ』『あの負けがあってこそ──再起を懸けたアスリート25の軌跡』(ウェッジ)等がある。

 

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<立ち読み>

 

グラウンドでは常に熱い視線を選手に注ぎながらも、どこか冷めた目で社会を見ていたと感じさせるようなところがあった。だからこそ、ラグビーチームでも、仕事の仲間でも、自分の周りは熱くありたいと思って心血を注いでいたのではないだろうか。
等身大でありながら、上田はまるで群れを守るボス猿のような存在だ。そのボスは、後年「リーダーにはいろいろなタイプがいるが、その存在意義はチームや組織の利益のためにある」と断言している。もし周りが敵ばかりになろうとも、守り抜くという覚悟を示さなければならないと思っていた。
「それが上田のプライドだよ」
曰く、指導者は積極的に憎まれ役になれ。好かれようなどと従順にしていたのでは勝負事には絶対に勝てない。自分は嫌われても、チームとチームの名誉という大切なものを守るのがリーダーというものだと、上田は考えていた。
1999年。上田率いる慶應義塾大学ラグビー部は、創部100周年の年に大学選手権で優勝。見事、学生チャンピオンに返り咲いた。
「どんなリーダーも、チームや組織の利益のためにいるわけだから、自分がかわいいヤツは絶対にいいリーダーにはなれないよ。孤独だし、嫌われ役にも汚れ役にもならなきゃいけないんだから。上を見るより仲間を見ろ。そうすれば何が大切かわかってくる。臆せず戦え。評価なんてものは、あとからついてくる」──本文より


 



<目次>

はじめに──思いを託され 

第1章 上田昭夫の原型
無類の負けず嫌い 
人生最大の負け 
初のキャプテン など

第2章 第1次慶應義塾體育會蹴球部監督時代
若き指導者、日本最古のクラブを率いる 
目標は大学選手権優勝 
これが上田の最強の武器 など

第3章 第2次慶應義塾體育會蹴球部監督時代 
慶應の誇りを取り戻したい 
ゼロからのチーム作り 
王者奪還 など

第4章 「勝負」から「楽しむ」ことへ
ラグビーへの思いを形に「秩父宮FM放送」 
人の喜ぶ顔が見たい 
ラグビーの魅力を伝えたい「ラグビーナビゲート」 など

第5章 女子ラグビーへの挑戦
オリンピックへの夢 
新チーム始動 
チームの基盤作り など

第6章 友の遺志を継いだ少年院でのラグビー指導
一度は断った盟友の誘い
チーム上田結成 
人生観を変えた少年院 など

第7章 勝てる組織を作る
後悔はしない。前に進むだけ 
努力が報われる環境を作れ 
目的の理解が自主性に繋がる など

第8章 組織を育てるリーダー像
指導者とは自らも成長できる人 
そこに覚悟はあるのか 
すべては人間性の追求など

おわりに

 

 

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