家電口論

2015年12月25日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

 空調の中で、エアコンはもっとも流布した家電でしょう。世帯普及台数は2〜3台。どの家に行ってもあります。

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 夏に評判がいいエアコンですが、冬はさほどでもありません。あまり暖まらないとか、暖房費が掛かるとか、いろいろな声が飛び交います。今回は、それに対し、どうすべきなのかを紐解きます。

直火暖房はもはや使えない

 私が幼い頃、各家庭にあったのは石油ストーブとコタツ。今は両方ともあまり見かけません。どちらが残っているかというとコタツですね。

 実は、今の日本の住宅には、石油ストーブは合わないのです。これはガスストーブでも同じですが、直火方式というのは、今の日本の住宅にはなかなか合わないのです。

 今の日本の住宅は密閉性がイイのと、人があまり換気に気を遣わなくなった、というより換気を無視しないと生活が成り立たない人が増えたと言うべきなのでしょうね。

 エアコンが出てから、夏場の快適さに魅了された日本人がしたことは、建物の省エネ化を進めることでした。エアコンがなければ、日本の8月など仕事になりません。私は日本人が勤勉に働くのは、エアコンがあるからだと思っているくらいです。

 省エネ化は、別の言葉でいうと、断熱化です。窓は二重以上で、できれば木枠サッシ、壁、天井には断熱材。そしてエアコンは空気を入れ換えないで部屋を冷やすので、換気は少し。これが基本です。そのため、極めて密閉度が高い、これが現在の日本の住宅です。

 その上、外の空気にはいろいろなものが飛び交っています。国民病扱いに近い花粉症は、国民の約1/3が発症しています。2月のスギ花粉の飛散から、5月にヒノキの花粉の飛散が終わるまでの4ヶ月間は、窓も開けられません。さらには秋のブタクサなど・・・。花粉症だけでなく、黄砂、PM2.5。窓を開けるのが億劫になる状況です。

 さらに、まだ十分な24時間換気システムが整っていない家も多い。今からZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)が実用化されるに従って、それに必要な太陽電池、蓄電池、HEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)に加えて、24時間換気システムもちゃんとしたものが取り入れられることになると思います。

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