障害と共に生きる~社会で活躍するチャレンジド

“バリアバリュー”で世界狙え 障がい者だからできる事業とは
初瀬勇輔&㈱ミライロ垣内俊哉さん

大元よしき (たいげん・よしき)  ライター

1962年東京生まれ。外資系IT企業からライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆中。著書に『あの負けがあってこそ』『命のバトン―自閉症児と個性派不登校児の教室』『1万回の体当たり―タックルマン石塚武生 炎のメッセージ』(以上ウェッジ)、『一緒に見上げた空』(扶桑社)。

障害と共に生きる~社会で活躍するチャレンジド

『障害と共に生きる~社会で活躍するチャレンジド』 
障害者雇用支援コンサルタントの初瀬勇輔が、教育、ビジネス、スポーツ、福祉など社会で活躍する障害者と対談を行い、障害者を取り巻く現状を伝えるともに、障害者の活躍の場や雇用創出のヒントを探ってまいります。

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初瀬:ホンダの本田宗一郎さんと副社長の藤沢武夫さんとの関係のようですね。本田さんは技術者で経営は苦手だけど、藤沢さんはビジネスセンスがあって経営が得意な方だったようです。その二人が両輪で回っていたと聞いたことがあります。それと似ていますね。

垣内:知り合ったきっかけはささいなことでした。学食に車椅子でいると、周りの学生が「何を取る?」と聞いてくるのですが、民野はそんなそぶりを一切見せなかったのです。食器を下げるときも「持って行くからいいよ」なんてことはなくて、こいつとは対等な人間として付き合っていけると思えました。

ユニバーサルデザインで世界進出狙え

初瀬:出会いのシーンから対等に、というのは珍しいかもしれません。とてもいい関係が想像できますね。

 それでは、これからの夢をお聞きしたいのですが、5年後のビジョンをお聞かせ願えますか?

垣内:事業のボリュームに対してはあまり意識していないのですが、日本のみならず世界にという意識があります。

 日本のバリアフリー、ユニバーサルデザインを世界に向けて発信していくということです。アメリカ社会は駅にエレベーターが設置されているのはせいぜい45%程度、日本は80%に達しています。圧倒的に日本が進んでいます。ヨーロッパも制度は進んでいても、歩道は石畳だったりするんです。

 日本は高齢化先進国だからこそ、ユニバーサルデザインにおいても先進国でなければいけません。日本人の強みである繊細さを持った、日本のユニバーサルデザインを世界に出していきたいのです。

 東南アジアでは車椅子では外に出られない地域が、まだたくさんあります。その時代の流れを10年20年早めてあげたいと思っています。

 私は日本の繊細さは世界に誇れるものだと考えています。「日本から世界へ」ですね。世界の障がい者がバリアをバリューとして捉えられるようにしていけたらいいと思っています。

初瀬:5年後は世界進出ですか、その頃はニューヨークに支社ができているかもしれませんね。

 バリア(障がい)をバリュー(価値)に変えるという「バリアバリュー」の理念によってデザインされた未来がとても楽しみです。本日はお忙しいところありがとうございました。

㈱ミライロのホームページ
http://www.mirairo.co.jp/

「ユニバーサルマナー検定」
http://www.universal-manners.jp/

  
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著者

大元よしき(たいげん・よしき)

ライター

1962年東京生まれ。外資系IT企業からライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆中。著書に『あの負けがあってこそ』『命のバトン―自閉症児と個性派不登校児の教室』『1万回の体当たり―タックルマン石塚武生 炎のメッセージ』(以上ウェッジ)、『一緒に見上げた空』(扶桑社)。

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