風の谷幼稚園 3歳から心を育てる

2009年10月30日

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野村 滋 (のむら・しげる)

株式会社コンテンツ・ファクトリー代表

情報誌会社勤務時代に取材で、創立間もない風の谷幼稚園と出会う。その後12年間、風の谷幼稚園の変遷を追い続けている。風の谷幼稚園の教育実践記『4歳の胸のうち』『5歳の誇り』を同社から出版。

 「あかいろのものをたべると」

  「あかいろうんちがでるのかな」

  「きいろのものをたべると」

  「きいろのうんちがでるのかな」…














  「ちょっとおしりがいたい」

  「ころころうんち」…

 絵本を読み聞かせてもらいながら、子どもたちは嬉々としている。笑い転げたり、興味深く見入ったり、今朝のトイレを思い出したようにしたように考えこんでみたりと、なんとも微笑ましい光景だ。

風の谷幼稚園のオリジナル絵本「なないろうんち」。 大人たちが子どもの「排泄の自立」のために、一冊一冊手作りした

 この冒頭の文章は風の谷幼稚園のオリジナル絵本「なないろうんち」の一節。この絵本は手書きの文字と切り絵で構成され、つくった大人たちの温かみが伝わってくる絵本だ。

 この手作りの絵本があることからも伝わってくるように、風の谷幼稚園では子どもの排泄指導を重要視している。「排泄の自立」という概念を提唱し、これが大きな教育目標として掲げられているのだ。もちろん、これだけ重要視するのには理由がある。排泄が子どもの健康管理に大切であるという観点はもちろんだが、実はもっと奥深い教育意図が含まれているのである。

 では、その教育意図とは何なのか?今回はその内容を見ていこう。

理性の力で本能をコントロールする
これが人間らしく育つということ

 まず、「排泄の自立」とは何を意図しているのだろうか?

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