BBC News

2016年1月15日

インドネシアの首都ジャカルタで14日に起きた連続爆発・銃撃事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

事件では少なくとも民間人2人が死亡し、警察官5人を含む20人が負傷。実行犯は2人が自爆、警察との銃撃戦で3人が射殺されている。銃撃戦はジャカルタ中心部のオフィスや商業施設が立ち並ぶ地区で数時間にわたって続いた。

ISは声明で、「カリフ制国家の戦士」が「十字軍連合の市民」を標的に攻撃した、と述べた。

ジャカルタ特別州警察のティト本部長は、インドネシア国籍で現在シリアにいるとみられるバルン・ナイム容疑者が「犯行を計画した」と語った。同容疑者は当局から少なくとも2010年から監視対象となっていた。

攻撃は現地時間の昼前、政府庁舎や大使館が集まる地区にあるスターバックス店舗と交番の近くで起きた爆発で始まった。

近くに住む英語教師ロブ・フィリップスさんは「爆発が聞こえた時、雷かと思った。このあたりに来る嵐はとても激しいので」と語った。「すごく混乱していた。とても異常な状態だった」。

武装した実行犯はスターバックス店舗と同じ施設内にある映画館に逃げ込み、警察との銃撃戦となった。警察が収束を宣言するまで数時間にわたって爆発や銃声が鳴り響いた。

死亡した民間人は1人がカナダ人で、もう1人はインドネシア人。負傷者にはオランダ人1人を含む複数の外国人が含まれているとの情報がある。

BBCのフランク・ガードナー安全保障問題編集委員は、パリやイスタンブールに続いてジャカルタが対テロ当局が呼ぶところの「MTFA」(テロや銃火器による襲撃)を経験することになったとし、同様の攻撃を抑止するためには情報収集を強化し、関係者の間でより効果的な情報共有が必要だと指摘した。

インドネシア国家警察のアントン報道官は、今回の攻撃はパリで昨年11月に起きた連続襲撃事件の手口を「真似ている」と語った。同報道官はまた、警察が同月に、ISから「インドネシアでコンサート(襲撃)」を計画していると警告を受けていたことを明らかにした。

同国のジョコ・ウィドド大統領は、「このようなテロ行為」に屈しないよう国民に呼びかけた。一部の国では、政府がインドネシアへの渡航に注意喚起している。英外務省は英国民に「警戒の維持」を求めた。

インドネシアでは、ISからの脅迫を受けて年末年始シーズンの警戒体制を強めていた。同国からは推計で最大200人がシリアに渡りISに加わったとみられている。

インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を抱えるが、政治と宗教を区別する「世俗主義」を維持してきた。ただ、少数の武装勢力のネットワークが国内で依然として活動しているとみられ、過激思想が近年脅威となっていた。

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35320510

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