BBC News

2016年1月21日

20日の米国株式市場は値動きの荒い展開となり、一時大幅安となった後に下げ幅を縮小して引けた。アジア市場などでの株価下落や原油価格の急落を嫌気した。

ダウ工業株30種平均は1.56%安、S&P500種は1.2%安でそれぞれ引けた。一時下げ幅が3%を超える場面もあった。

欧州の主要株式市場も軒並み下落し、1年3カ月ぶりの安値を付けた。

市場アナリストによると投資家たちは、原油価格の下落が需要減少を反映し、ひいては世界経済の成長減速を示しているかもしれないと懸念しているという。

FTSE100種総合株価指数は203.2ポイント(3.46%)安の5673.58で取引を終了。同指数が過去最高の7103.98ポイントを付けた昨年4月27日から今月20日までにの間に、時価総額は3960億ポンド(約66兆円)減少している。

新興国も影響を受けており、ロシア・ルーブルの為替レートは1ドル=80.295ルーブルと過去最安値を付けた。

ドバイ株式は2年4カ月ぶりの安値を付け、日経平均も2014年10月以来の安値で引けた。

各国株式市場の多くは、直近の高値から2割もしくはそれ以上下げる「ベア(弱気)相場」となっている

止まらぬ原油安

原油市場では、北海ブレント原油先物が一時、5.2%下落し、1バレル=27.28ドルを付けたほか、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が一時、2003年5月以来の安値となる6.6%安の26.59ドルを付けた。

米国でのシェールオイル開発で原油の供給が増加するなか、原油価格は2014年央から75%下落している。一方で原油需要も、中国や欧州の経済成長率の低下を受けて減少している。

各国にエネルギー政策について助言する国際エネルギー機関(IEA)は19日、少なくとも2016年末まで過剰供給が続くとの見通しを示した。

国際通貨基金(IMF)も同日、2016年の世界成長率予想を下方修正し、昨年10月見通しの3.6%から3.4%に引き下げており、これが投資家心理を冷やしている。

MSCI世界株価指数は2013年以来の安値となっている。同指数は今年に入って9.9%下落、2009年以来の下げとなっている。

アナリストらは今後も不安定な動きが続くと予想している。

ACIESアセットマネジメントのアンドレアス・クレノー氏は「今後2~3カ月の株式市場についてはとても悲観的だ。(金融危機が起きた)2008年のような展開はないと思うが、ベア相場が到来すると考えている」と述べた。

(英語記事 Global stock markets fall amid oil rout)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35368857

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