BBC News

2016年2月2日

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11月の米大統領選に向けた民主、共和両党の候補者選びの初戦となったアイオワ州党員集会で、共和党はテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)が実業家ドナルド・トランプ氏を下し、勝利した。

民主党は、ヒラリー・クリントン前国務長官がバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)を小幅にリードしているが、獲得した支持者の差は1%以下。クリントン陣営は僅差で勝利したと宣言したが、サンダース陣営は「互角」と主張している。

共和党の党員集会を制したクルーズ氏は支持者を前に、「今夜は勇気ある保守派の勝利だ」と述べ、中央政治や業界などの圧力団体、メディアの批判を展開し、大きな拍手を受けた。

クルーズ氏は党員票の28%を獲得。支持者集会に姿を現したクルーズ氏は、カントリー音楽が大音響で流れる会場を時間をかけて進み、支持者や家族、スタッフと抱擁を交わし勝利をゆっくり味わった。

同氏は「アイオワ州の人々は、共和党候補そして次の合衆国大統領はメディアやワシントンのエスタブリッシュメントが選ぶものではないと教えた」と述べた。

トランプ氏は、集まった支持者の前でクルーズ氏の勝利を祝し、2位になったことを「光栄に思う」と述べた。

過去数カ月間支持が伸び悩んでいたマーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)は予想を上回って健闘し3位を獲得、2位のトランプ氏との差はわずか1ポイントだった。

一方、民主党のクリントン氏は支持者の集会で勝利を明言せず、「とてもほっとした」と述べた。さらに、「私は成果を出す進歩主義者」だと述べた。

サンダース氏は「最終結果はまだ分からないが、実質引き分けになったようだ」と語った。同氏はさらに、「アイオワ州の人々は政治エスタブリッシュメント、メディアのエスタブリッシュメントに重大なメッセージを送った。政治のエスタブリッシュメントも経済のエスタブリッシュメントも、もう手遅れだ」と述べた。

今回の投票を受けて、少なくとも2候補が選挙戦から撤退する。民主党のマーティン・オマリー前メリーランド州知事に近い筋はBBCに対し、前知事が撤退する意向だと明らかにした。

共和党ではマイク・ハッカビー元アーカンソー州知事がツイートで選挙戦からの撤退を表明している。

今後は、ニューハンプシャー州で予備選が9日に予定されており、来月1日には各州の予備選が集中する「スーパー・チューズデー」がある。夏には民主、共和両党の党大会が開かれ、それぞれの候補が指名される。

アイオワ州党員集会 得票率と獲得代議員(開票率99%)

<共和党>

 テッド・クルーズ 28%、代議員8人

 ドナルド・トランプ 24%、代議員7人

 マーコ・ルビオ 23%、代議員7人

 ベン・カーソン 9%、代議員3人

 ランド・ポール、ジェブ・ブッシュ 各々代議員1人

 その他の候補 代議員0人

<民主党>

 ヒラリー・クリントン 50%、代議員22人

 バーニー・サンダース 50%、代議員21人

 マーティン・オマリー 1%、代議員0人

(英語記事 US election: Trump dealt blow by Cruz in Iowa vote)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35468684

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