海野素央のアイ・ラブ・USA

2016年2月8日

»著者プロフィール
著者
閉じる

海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授、心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08~10年、12~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年及び12年の米大統領選挙においてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。著書に「オバマ再選の内幕―オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略」(同友館)など多数。

—— トランプ候補のほうは、「投票に不正があった」など、負け犬の遠吠え的な作戦に出ています。

海野 やはり、敗因は「地上戦」でしょう。クリントンとサンダース候補陣営が戸別訪問をしていた形跡はいたるところでありましたが、トランプ陣営の形跡は全く見られませんでした。クルーズ陣営も地上戦に時間とエネルギーを注いでいました。トランプ候補がメディアなどで吠えていくら「空中戦」を行っても、実際の投票には結びつかないということではないでしょうか。

 地上戦を軽視するというのは、トランプ候補の経営者としてのマインドも影響していると思います。戸別訪問は、効率の面で言えば非常に悪いのです。たくさんの人を動員して行わなければならず、しかも、実際に訪問しても留守であることが少なくないため、何度も回る必要がある。トランプ氏は、空中戦の方が効率的だと考えているのでしょう。地上戦の重要さを認識しなければ、第2戦も厳しいものとなるはずです。トランプ候補は、早くも正念場を迎えています。

 第2戦では、3つのシナリオが考えられます。

 1. トランプ候補が大差で勝つ

 2. マルコ・ルビオ候補に僅差で勝つ

 3. ルビオ候補に僅差で負ける

 ニューハンプシャー州は、クルーズ候補を支持するキリスト教右派が弱い地域です。ですので、白人のブルーカラーからの支持を受けているトランプ候補と、「共和党のオバマ」と呼ばれる若手政治家のルビオ候補の一騎打ちとなるでしょう。

—— お疲れのところありがとうございました。
 

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る