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2016年2月8日

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台湾・台南市の検察当局は、6日午前に起きたマグニチュード(M)6.4の地震で倒壊した高層マンションについて、建築基準違反はなかったか捜査を始めた。地震による死者の数はこれまでに35人に上り、そのほとんどが倒壊した複合型高層マンション「維冠金龍大樓」の住民だった。

台南市の頼清徳市長は、市の検察当局が正式にマンションの施工業者などに対する捜査に着手したと明らかにした。

「救出作業をしながら証拠保全するよう、3つの独立系組織に依頼した。住民たちが今後、訴訟を起こしたければ、市として支援できる。もし法律違反があったなら建築業者の責任を問う」と市長は述べた。市長はさらに、助かった住民たちが建物内に「法律違反がある」と話していると述べたが、詳細は明らかにしていない。

倒壊から2日たった8日には、生存者が2人救出された。1人は夫の遺体の下にいた女性で、救助隊によると、夫が落下物からかばって助かったようだという。夫妻の2歳の男の子は近くで死亡しているのが発見された。

女性救出から間もなく、別のところから男性が1人救出された。一晩中、救助隊と会話を続けたこの男性は、現地の8日正午近くに瓦礫の外に出された。

救助当局は7日夜の時点で瓦礫の中から310人を救出し、100人を病院に搬送したと説明。合計500人近くが負傷し、まだ100人以上が行方不明という。

20歳のフアン・クワンウェイさんは7日朝に救出されたが、その数時間後に救出された生後6カ月の女児は病院で死亡した。

国勢調査記録などによると、「維冠金龍大樓」の住民は約260人だが、6日午前3時57分(日本時間同4時57分)の地震発生当時には300人以上がいた様子だ。住民登録せずに賃貸で住んでいた学生や、旧正月を祝うために訪れていた泊り客が複数いたとみられている。

捜索現場にいた女性は、息子は死体になって発見されたが、義理の娘や孫2人が生きて発見されるよう待ちわびていると話した。

「諦めません。無事に出てくるのを見届けるまで、ここで待ちます」と女性は話した。

高層マンションの6階に住んでいたス・イミンさん(48)はAFP通信に対し、倒れた洋服ダンスで身動きがとれずにいたが、タンスを叩き続けて発見されたと話した。

「タンスを叩いていたら気づいてもらえた。救助隊は窓を割って助けに来てくれた」

(英語記事 Taiwan earthquake: Officials investigate collapsed building)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35519383

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