2024年4月25日(木)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年5月8日

[ベトナム・カンボジア・ラオス・タイ]
(2014.10.25-12.29 65days 総費用18万円)

 私は放浪旅の途中で時間があると何人かの知人・友人とメールで交信している。メール交信により自分の想いを整理して自分の思考を広げることになると思っている。M氏は52歳、企業の管理職で余暇も楽しんでいる良き家庭人でバランスのとれた知識人である。M氏との交信の一部を抜粋する

11月13日 M氏へ「煩悩未だ去り難し@ダラット」

夜市の屋台で楽しむ地元の人達

 古都フエまでの顛末は前電にてご報告のとおり。その次の街、世界遺産ホイアン旧市街は小生にとり生涯忘れえぬ≪永遠の都≫となりました。ホイアンのホステルで韓国の芸術学部4年生、すらりとした美少女ジュリエットと出会って不思議な夢のような日々を過ごしました。(中略 第5回~第8回ご参照)

 ・・・・・・、私も彼女から多くを学びました。とりわけこれまでの人生で忘れかけていた“真摯に生きる”ということを。旅をしているとこのようにある期間一緒に過ごし心を通わせた人と別れると喪失感を感じますが今回は特に重く感じます。煩悩未だ去り難し。フーテンの寅、タカより

11月15日 M氏から

 素晴らしいお話に感動。これはきっと神様がタカさんに下さったご褒美ではないでしょうか。タカさんの話を聞いて往年の映画≪旅情≫を思い出しました。一人旅の中年女性がベニスで既婚の中年男と恋に落ち、10日間ほど至福の時を過ごすのですが。女性はこの恋に本気になることが怖くなり一人で汽車に乗りベニスを去ろうとするのですが、男性が駅のプラットフォームまで走ってきて動き出した列車を追いかけて持ってきた花(二人の思い出のくちなしの花)を渡そうとする。しかし追いつけず最後に花を高々と掲げて見送るというラストシーン。

 一人旅をしているとき人恋しい気持ちになりますが、心の何処かにそんな映画のような出会いを夢見ている気がします。タカさんはまさにその体験をされたのだと思います。“喪失感”、よく分かります。でも、その気持ちも『神様のご褒美』なのですよ、きっと。(以下略)


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