海野素央のアイ・ラブ・USA

2016年2月11日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授、心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08~10年、12~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年及び12年の米大統領選挙においてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。著書に「オバマ再選の内幕―オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略」(同友館)など多数。

—— 3戦目以降はいかがでしょうか?

海野 まず、民主党。次はネバダ州になります。ここは、ヒスパニック系が強く「異文化連合軍」を標榜するクリントン陣営にはアドバンテージになります。一方で、白人層に支持者が多いサンダース候補は劣勢に立たされるというのが一般的な見方です。しかし、これまで「勝てる候補」だとは見なされていなかったサンダース候補がニューハンプシャー州で20ポイントの大差で勝ったということから、一気に追い風が吹く可能性もあります。特に、選挙区の中で大学を抱えるような地区においては、学生を中心にサンダース候補支持のキャンペーンなどが起こることも予想され、クリントン候補も安泰とはいかないでしょう。

 一方の共和党はサウスカロライナ州になります。こちらはトランプ候補が支持率でトップです。この州は、全国平均と比べて高卒者が多いのでトランプ候補の支持層と重なります。ですので、キリスト教右派の切り崩しができるか否かがポイントになるでしょう。

—— トランプ候補はある意味順当な勝利でしたが、サンダース候補の大勝には正直驚きました。

海野 まさに世代間の衝突と言って良いでしょう。例え、クリントン候補が予備選で勝っても、本戦で若者が投票所に出向かないということが起こりかねません。ただ、クリントン候補の潜在的な支持者は共和党の中にもいます。コンコードで戸別訪問をしている時のことです。43歳白人の女性が「私はクリントン候補に投票しますが、夫は共和党支持者で(ジョン)ケーシックを支持している」と話してくれました。ただし、「夫はケーシック候補以外が共和党候補者になった場合は、クリントン候補に投票する」と言っているそうです。共和党リベラル派はクリントン候補を支持しているというわけです。

—— ありがとうございました。

  
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