BBC News

2016年2月29日

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米大統領選に共和党から立候補している実業家ドナルド・トランプ氏が、第2次世界大戦時のイタリアでファシスト政権を率いたムッソリーニをかたるアカウントをリツイートしたため、トランプ氏の判断を疑問視する声が上がっている。

トランプ氏は28日、大戦時にムッソリーニに対して使われた敬称「イル・ドゥーチェ(指導者)」を名乗るツイッター・アカウントの、「羊として100年生きるよりも、ライオンとして1日生きるほうがいい」というツイートをリツイートした。

米NBCテレビのインタビューでリツイートのことを問われたトランプ氏は、「面白い言葉と結びつけてもらう」ことが目的だったと述べた。「ムッソリーニはムッソリーニだ。だからなんだっていうんだ」、「関心をもってもらえただろう?」と述べた。

若者に人気のあるウェブメディア「Gawker(ゴーカー)」は、ツイッターで「ムッソリーニの著作物や演説からの言葉を掲載するボット(自動的にツイートするプログラム)を作り」、トランプ氏がリツイートするか試したと明かしている。

通常の候補ならば大きな痛手となったはずの言動が、トランプ氏の場合は特に影響もなく共和党の最有力候補として選挙戦を独走している。

今回の「失言」も同じことのようだと、選挙戦を取材する記者たちは指摘している。

26日にはニュージャージー州のクリス・クリスティー知事がトランプ氏支持を表明。トランプ氏の選挙運動を彩る数多くのサプライズの一つとなった。

クリスティー知事は今月、大統領選からの撤退を表明したばかり。選挙運動の資金面の幹部を務めていたヒューレット・パッカード最高経営責任者(CEO)、メグ・ホイットマン氏は28日、クリスティー氏の支持表明は「驚愕するほどの政治的日和見主義」だと述べた。ホイットマン氏は、「トランプは米国は危険な進路に陥れる。クリスティーも分かっているし、公の場でも何度も言っている」と語った。

トランプ氏は28日に、白人至上主義者団体のクー・クラックス・クラン(KKK)元幹部のデイビット・デューク氏から支持を受けていることを米CNNの記者から質問され、「デイビッド・デュークについて何も知らない」と答えた。しかしその後ツイッターで、過去に記者会見で「デイビッド・デュークが支持? そうか、それは拒否する」と述べている動画をツイートした。動画からは、デューク氏が誰かすぐ認識していた様子がうかがえる。

NBCなどの世論調査によると、10以上の州で共和・民主それぞれが予備選を予定する3月1日の「スーパーチューズデー」で、トランプ氏は主要州のジョージア州とテネシー州で首位となっている。一方、テキサス州では、同州選出の上院議員、テッド・クルーズ氏が優勢。民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が上記3州とも、ライバルのバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)に対する優勢を維持している。

トランプ氏の「ツイッター・ルール」

1.行儀が悪いかどうかは問題じゃない

子供っぽいと言う人もいるが、トランプ氏の毒舌は、政治家らしくない特徴の一部として支持者は喜んでいるようだ。ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏が悪口をいった人、場所、物をリストにしているが、いまのところ199件ある。

2. 自動スペル修正に任せる

書き間違えようがなんだろうが、ツイートの勢いを邪魔できない。

3.白人至上主義者のツイートをリツイート

トランプ氏は先月、「WhiteGenocide TM(白人大虐殺・商標)」という名のアカウントからリツイートした。このアカウントからのツイートには人種差別や反ユダヤ主義の内容が含まれている。リツイートしたのはジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事をからかったものなので、最初のルールにも当てはまる。ほかにもトランプ氏は、白人至上主義と関係するアカウントをリツイートしている。

4.一貫性はどうでもよい

最初のルールでも指摘したが、トランプ氏は攻撃的な言葉を避けようとはしない。しかし、公の議論で他の人が使った下品な言葉づかいには腹を立てる。以下のツイートは、フォックス元メキシコ大統領が、トランプ氏が建設するとしているメキシコ国境の壁について語った時のものだ。

(英語記事 Trump retweets quote attributed to fascist leader Mussolini)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35684408

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