BBC News

2016年3月1日

ミャンマーの大統領選挙が今月10日に実施されることが決まった。当初17日に予定されていたが、1週間前倒しされる。

昨年11月の総選挙で大勝した国民民主連盟(NLD)を率いるアウン・サン・スー・チー氏は、現憲法下で大統領に就任する資格がない。そのため憲法の条項の一時停止について協議が行われていたが、不調に終わったもようだ。

現憲法は、外国籍の家族がいないことが大統領に就任できる要件とする。英国籍の息子がいるアウン・サン・スー・チー氏を標的にした条項だとみる向きが多い。

今月末にはNLDの指名による大統領が就任する見通し。アウン・サン・スー・チー氏はこれまでも、大統領にならなくても、実質的な指導者になると繰り返し述べている。

大統領は、3人の候補から議会の上下院の議員による投票で選出される。

現地で取材するジョナ・フィッシャー記者によると、アウン・サン・スー・チー氏と軍のトップとの協議が数回行われたものの、大きな成果は得られなかった。選挙日程の前倒しで、追加協議の余地は実質的になくなった。

NLDは総選挙の改選対象となった議席の8割を獲得し、上下院で圧倒的な勢力となっている。しかし、長らく軍政がしかれていたミャンマーでは、軍関係者に全体の議席の4分の1が自動的に与えられる。

フィッシャー記者は、アウン・サン・スー・チー氏が選んだ人物が大統領になるのは確実で、同氏が信頼を寄せる人物となると予想される、と指摘する。

NLD幹部のウィン・テイン氏はBBCに対し、党は今後、政権内で憲法改正の努力を続けると語った。同氏は、「それでもアウン・サン・スー・チーは大統領になる。時間の問題だ」と述べた。

(英語記事 Myanmar brings forward presidential vote)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35694146

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