BBC News

2016年3月7日

ナンシー・レーガン元米大統領夫人が6日、米ロサンゼルス・ベルエアの自宅で亡くなった。レーガン大統領図書館によると、うっ血性心不全が原因という。94歳だった。

ロナルド・レーガン元大統領との52年にわたる結婚生活は、かつて米大統領の歴史でも最高の恋愛物語と呼ばれた。レーガン政権の1981年~1989年にかけて、大統領夫人として米国史で最も影響力のある女性のひとりと位置付けられた。

政権当初はホワイトハウスの高額な改修を指示したと批判されたが、後には国民の間で高い人気を誇った。

カリフォルニア州シミバレーにあるレーガン大統領図書館によると、ナンシーさんは夫レーガン元大統領の隣に埋葬される予定。

バラク・オバマ大統領は、ナンシー夫人がファーストレディの役割を大きく変えたとその貢献を称えた。

大統領とミシェル夫人は、「ナンシー・レーガンさんはかつて、ホワイトハウスでの暮らしに向けて準備するなど不可能だと書いた。もちろん、ナンシーさんは正しかった。けれどもナンシーさんの誇り高いお手本や、温かく優しい助言のおかげで、私たちはそれでもある程度の心構えはできた。ホワイトハウスにいた間に、(ファーストレディの)役割の意味合いを大きく変えた方だった」とコメントを発表した。

夫と同様、ナンシーさんもハリウッド経由でホワイトハウスまでたどりついた俳優だった。

ナンシー・デイビスとして1940年代から1950年代にかけて女優だったナンシーさんは、映画俳優ロナルド・レーガンさんと1952年に結婚した。

1967年から1975年までカリフォルニア州知事夫人として過ごした後、1980年大統領選で現職のジミー・カーター大統領(民主党)に圧勝した夫を伴ってホワイトハウス入りした。

ファーストレディとしてのナンシーさんは、ジャクリーン・ケネディ元大統領夫人を手本として、ホワイトハウスの内装を大々的に変更し、100万ドル相当の高級ブランドの服飾品や約21万ドル相当の4732点もののダイニング・セットを受け取るなどした。

多くの国民が失業しているなかでのナンシーさんのこうした行動は、贅沢な無駄遣いだと強く非難された。またナンシーさんは他人に対してよそよそしい、占星術にさかんに頼っているなどという評判も、国民の反感を買った。1987年にドナルド・リーガン首席大統領補佐官の更迭を命じたのもナンシーさんだと言われ、批判された。

批判に対してナンシーさんはかつて「大統領が孤立しないようにするのも、ファーストレディの役割のひとつだと思う。私は色々な人と話をして情報を得ている。何かが問題になりそうだと思えば、政府職員を呼んで事情を尋ねることもある。私は夫を愛しているし、夫を人としてそして政治家として守りたい。そのためにすることについて、言い訳しようと思わない」と説明していた。

ファーストレディの公務としては、薬物対策の「ノーと言いましょう」運動が最も有名。

レーガン元大統領が2004年にアルツハイマー病で亡くなった後は、治療法の研究や患者支援のために精力的に活動し、数百万ドルの寄付を集めたほか、共和党の大多数に反対して胚性幹細胞治療の研究促進を呼びかけた。

(英語記事 Nancy Reagan: Former US First Lady dies aged 94)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35741990

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