最終兵器は少年兵と毒ガス
窮地に追い込まれたIS

8歳から16歳ごろまでの少年を自爆テロに投入


佐々木伸 (ささき・しん)  星槎大学客員教授

共同通信社客員論説委員。ベイルートやカイロ支局長を経て外信部副部長、ニュースセンター長、編集局長などを歴任。

WEDGE REPORT

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シリア内戦の停戦が辛うじて続く中、イラクやシリアで過激派組織「イスラム国」(IS)の自爆テロが止まらない。停戦で攻撃の矛先がISに一本化されることを阻止する狙いがあるようだが、自爆テロには少年兵が多く使われており、戦闘員不足を補う残虐非道な新戦術が浮き彫りになってきた。

難民となってセルビアまで逃れたシリア人の少年たち(iStock)

12歳の少年、父親に抱擁、自爆に向かう

 ISが最近、ネットに流した数枚の写真がある。激戦の続くシリア北部のアレッポで1月に撮られた写真は、12歳にもなっていないような少年が父親に抱擁した後、爆発物を満載した車両に乗り込み、最後に父親の手に別れのキスをして自爆作戦に向かう模様を写したものだ。

 この写真で宣伝されたようにISは昨年から8歳から16歳ごろまでの少年を自爆テロに投入する新戦術にのめり込み始めている。一つは米主導の有志国連合の空爆で戦闘員が死亡し、その穴を埋めるため少年兵を使わざるを得なくなっているという事情もある。トルコが国境管理を厳しくしたため、外国人の戦闘員がシリアに潜入しずらくなっているからだ。

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佐々木伸(ささき・しん)

星槎大学客員教授

共同通信社客員論説委員。ベイルートやカイロ支局長を経て外信部副部長、ニュースセンター長、編集局長などを歴任。

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