高校同窓生からみた亀井静香氏(その5)

金児昭のペコペコ哲学(19)友がき


金児昭 (かねこ・あきら)  経済・金融・経営評論家

信越化学工業顧問、日本CFO協会最高顧問。1936年生まれ。61年に信越化学工業に入社し、以来38年間経理・財務部門の実務一筋、92~99年常務取締役。99年に退職し、同社顧問。公認会計士の試験委員や金融監督庁の顧問などを歴任。会社員時代から執筆活動を始め、著書は「『利益力世界一』をつくったM&A」(日本経済新聞出版社)「自由と自己規律」(税務経理協会)「金児昭の七人の社長に叱られた」(中経文庫)など100冊を超える。

ペコペコ・サラリーマン哲学

信越化学工業で38年間、経理・財務部門一筋に歩み、「会計の神様」と呼ばれる金児昭氏が、上司に叱られ続け、挫折を繰り返した会社員生活を振り返り、厳しい現代を生き抜くための「ペコペコ・サラリーマン哲学」を説く。

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週刊ポストに亀井静香郵政・金融担当相についての記事が出ていました(11月13日発売号、山藤章一郎と本誌取材班「ニュースを見に行く! 現場の磁力」第154回ーー亀井静香「モラトリアム」を提案する原風景はこの集落にあった)。亀井君のふるさと、広島県庄原市の描写は、こんなふうに始まります。

 「荒れ果てカラになった氏の故郷をたずねた。前後左右、四方が山にとざされた集落だった。山裾を流れる細い川沿いに、立派な道路が走っている。だが人ひとりの姿も、車1台の影もない。

 広島駅から2両のディーゼルカーで2時間半、降りた駅から車で20分。谷をまたぐ陸橋を渡り、トンネルをふたつくぐってきた。だしぬけに、廃屋が点在する山里に出た。

 ここが亀井金融・郵政担当相、生家の光景である。中国山地のへそ、この先を行けば島根県出雲。広島県庄原市の、川北町須川という村。・・・(以下略)」

 この記事を、ある知人に見せたら、こんなことを言いました。

 「まさにこれは、広島県から山一つ越えた、島根県出雲側の私のふるさととまったく同じ光景です。思い出すと涙が出ます。この記事を読んで、亀井大臣に対する見方が少し変わりました」

 このところ、あの中小企業金融円滑化法案のことなどもあり、日増しに存在感が高まっている亀井大臣ですが、その強面の風貌からは想像がつきにくい、田舎や弱者への温かい目線が人気の源になっているように思います。彼の原点は、他の多くの国民と同じように、やはりふるさとにあるのでしょう。

日本人が愛してやまない『故郷』

 ふるさとで思い出すのは、NHKの「のど自慢」です。「のど自慢」はたまに海外で開催されます。NHKの視聴者コールセンターに電話したら、最近の海外開催を丁寧に教えてくれました。

  1998年4月12日 ブラジルのサンパウロ
  2003年7月6日 カナダのバンクーバー
  2003年11月2日 シンガポール
  2005年7月17日 韓国のソウル
  2005年11月6日 メキシコ

 私の目に焼き付いているのは、サンパウロの回です。番組の最後で1世だけではなく、2世、3世、4世、5世までが、あの『故郷(ふるさと)』を涙を流しつつ合唱している光景に、私は思わず涙しました。

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「ペコペコ・サラリーマン哲学」

著者

金児昭(かねこ・あきら)

経済・金融・経営評論家

信越化学工業顧問、日本CFO協会最高顧問。1936年生まれ。61年に信越化学工業に入社し、以来38年間経理・財務部門の実務一筋、92~99年常務取締役。99年に退職し、同社顧問。公認会計士の試験委員や金融監督庁の顧問などを歴任。会社員時代から執筆活動を始め、著書は「『利益力世界一』をつくったM&A」(日本経済新聞出版社)「自由と自己規律」(税務経理協会)「金児昭の七人の社長に叱られた」(中経文庫)など100冊を超える。

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