桜の名所を駆ける流鏑馬神事

島根県津和野町・鷲原八幡宮
2016年4月10日


狩野直美(かのう・なおみ)
東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

今月の旅指南

全国各地で行われるお祭りや美術展、舞台、音楽会など、おもに和の心が楽しめる今月の催しを厳選してご案内いたします。(画像:iStock)

»最新記事一覧へ

風情ある町並みが残り、山陰の「小京都」と呼ばれる島根県津和野町。かつて津和野城があった丘陵の南麓に位置する鷲原(わしばら)八幡宮では、毎年4月の第2日曜に古式ゆかしい流鏑馬(やぶさめ)神事が挙行される。

一の的、二の的、三の的に次々と矢を放つ射手

 

 流鏑馬の舞台となる鷲原八幡宮の馬場は全長200メートルで、横馬場形式の原型を残す国内最古の馬場。同宮の流鏑馬神事の歴史は江戸時代にさかのぼるが、明治時代に入り長らく途絶えていたという。昭和30年代に地元有志による流鏑馬が復活、昭和51年(1976)に正式な神事として、現在の小笠原流古式流鏑馬神事が奉納されるようになった。

 当日は、11時と14時の2回にわたり流鏑馬が行われる。鎌倉時代の狩装束を身に着けた射手(いて)が、疾走する馬にまたがって「インヨー(陰陽)」と叫びながら、3つある的に次々と矢を放っていく。50センチ四方の的に矢が当たると、観客からは大きな拍手が沸き起こる。

 昨年は約8千人の観客が訪れ、時代絵巻を彷彿(ほうふつ)とさせる射手の妙技を満喫した。馬場に沿って設けられる観覧場所のなかでも、命中の様子が間近で見られる的近くでは、より迫力を感じることができるという。鷲原八幡宮は桜の名所としても有名で、開花時期に重なれば、桜吹雪の中を走り抜ける風景が見られるのも楽しみだ。 

<開催日>鷲原八幡宮大祭 流鏑馬神事 2016年4月10日
<会場>島根県津和野町・鷲原八幡宮(山口線津和野駅からバス)
<問>津和野町観光協会 ☎0856(72)1771
        http://tsuwano-kanko.net/

*情報は2016年2月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

◆「ひととき」2016年4月号より

 


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 
「今月の旅指南」

WEDGE Infinity S
ウェッジからのご案内

Wedge、ひととき、書籍のご案内はこちらからどうぞ。

  • WEDGE
  • ひととき
  • ウェッジの書籍