BBC News

2016年3月14日

エジプト政府は13日、アハメド・ジンド法相の解任を発表した。ジンド氏は11日にテレビのインタビューで、イスラム教の預言者ムハンマドが法律に違反したら投獄すると発言していた。

ジンド氏は発言後すぐに「神よ許したまえ」と語ったが、翌日あらためて謝罪した。

政府は発表文で、「シェリフ・イスマイル首相が本日、アハメド・ジンドの解任を発令した」としたが、詳細については明らかにしていない。

エジプトの複数の判事が、ジンド氏解任を批判している。裁判官団体のトップ、アブダラ・ファトハ氏は、このような失言は誰にでもあり得ることだと擁護した。ファトハ氏はロイター通信に対し、「エジプトの裁判官たちは、エジプトと国民を守ってきた人が(中略)このような形で処罰されることを残念に思っている」と述べた。

法相に就任する前は控訴裁判所の判事だったジンド氏は、イスラム主義運動のムスリム同胞団に批判的な立場を取っていた。ムスリム同胞団は2011年のムバラク元大統領の辞任を主導し、モルシ政権を誕生させたが、2013年の軍事クーデターで政権を追われ、活動は現在、非合法化されている。

ジンド氏はまた司法制度を擁護し、エジプト社会で裁判所は強い立場を維持すべきと主張してきた。エジプトの裁判所では、ムバラク時代の高官への無罪判決が相次ぐ一方で、リベラル派やイスラム主義運動家への厳罰が言い渡されている。

人権団体は、エジプトの裁判所が多数のムスリム同胞団メンバーに死刑判決を下し、若い活動家や著述家、ジャーナリストらを投獄していることを非難している。

ジンド氏の前任者、マフフーズ・サベル氏は昨年5月に、テレビのインタビューで、ごみ収集作業員の息子は裁判官になるべきでないと発言し、辞任を余儀なくされた。

(英語記事 Egyptian minister sacked for pledge to jail Prophet Muhammad)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35800465

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