WEDGE REPORT

2016年3月26日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 中国アンバン・グループ(安邦保険集団)による米国でのホテル「爆買い」が話題になっている。同グループは2014年にニューヨークの名門ホテル、ウォルドルフ・アストリアを19億5000万ドルで買収。昨年習近平氏が訪米した際、このホテルに宿泊したことが記憶に新しい。

ニューヨークの名門ホテル、ウォルドルフ・アストリア(iStock)

 今年に入り、3月にアンバンはストラテジック・ホテルズ・アンド・リゾーツ社を65億ドルで買収。同社はサンフランシスコのザ・ウェスティン・セント・フランシス、ニューヨークのJWマリオット・エセックス・ハウス、サンディエゴのデル・コロナドなど、ランドマークとして知られる有名ホテルを有し、それ以外にも5件のフォー・シーズンズ・ホテル、2件のリッツ・カールトン・ホテルなど高級ホテルチェーンとして知られていた。

止まらないアンバンの“爆買い”

 ストラテジックは投資会社ブラックストーンが40億ドルで買収したものだが、ブラックストーンは当初から転売による利ざや稼ぎが目的だった。そこへアンバンがうまく転がり込んだ形となった。

 そして現在、アンバンは米の巨大ホテルチェーンであるマリオットとスターウッドチェーン買収をめぐり激烈な戦いを繰り広げている。スターウッドはシェラトン、ウェスティン、セント・レジスなどの親会社で、アンバンが買収に成功すれば世界一のホテルチェーンとなる。所有物件総数は5500棟、客室は110万室になる計算だ。ちなみに現時点で世界最高はヒルトンチェーンで所有物件4500棟、客室73万5000室。

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