WEDGE REPORT

中国企業による米ホテル買収 その驚きの実態

土方細秩子 (ひじかた・さちこ)  ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

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時間軸の長い視点で深く掘り下げて、世界の本質に迫る「WEDGE REPORT」。「現象の羅列」や「安易なランキング」ではなく、個別現象の根底にある流れとは何か、問題の根本はどこにあるのかを読み解きます。

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 スターウッドは思うように事業が発展しないことから、昨年4月に身売りを決定した。マリオットとの間ですでに売却に関する合意が成立していたが、アンバンが提示した買収額はマリオットよりも高い128億ドル。このためスターウッドはアンバンからの提示を「真剣に検討」、今月末に株主総会でマリオットとアンバンのどちらを選ぶか決定する、としている。

中国企業が米国でホテルを“爆買い”する理由

 アンバンが米国でのホテル買収に拍車をかけている理由のひとつが、中国人の米国観光客の急増にある。2015年に中国から米国に訪れた人は216万人で前年比25%増となった。全体の観光客数は前年比6%増にとどまっているため、中国人の比率がかなり高まっている。

 しかも中国人観光客は米国でも「爆買い」で有名だ。米商務省によると2014年に中国人観光客が米国内に落とした金額は238億ドルに達したという。この中国人観光客を当て込み、特に滞在先として人気のあるカリフォルニアのホテルの値上げが激しい。2015年のカリフォルニア州全体のホテル売り上げは95億ドルで、前年比のなんと86%増。

 中国人が落とす金はきっちり中国企業で回収しよう、というわけなのか、アンバンを始め中国企業による米ホテル買収がかなりの勢いで進んでいる。

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土方細秩子(ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

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