赤坂英一の野球丸

2016年3月24日

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 プロ野球の公式戦開幕を目前に控え、今季から新たに施行されたルールが波紋を広げている。本塁上でのクロスプレーによるケガを防ぐため、走者が捕手に故意にぶつかるタックル、捕手が走者の走路を塞ぐブロックなどを禁じたコリジョン(衝突)ルールだ。

 このルールは2015年、メジャーリーグで新設された。きっかけは11年、SFジャイアンツの主砲兼正捕手ポージーが走者に激突され、足の骨折、靱帯断裂と選手生命を失いかねない大怪我をしたアクシデントである。日本でも13年、阪神のマートンがヤクルト捕手・田中雅彦にぶつかり、鎖骨を骨折させた。そうした事故を防止しようと、NPB(日本野球機構)もメジャーに倣い、今季からコリジョンルールを導入したわけだ。

悪質なブロックの基準とは(iStock)

「警告2回で退場にする」

 ところが、3月15日、神宮球場で行われたヤクルト−広島のオープン戦で、このルールが思わぬトラブルの原因となった。広島の走者・松山竜平が本塁でタッチアウトとなったプレーに対し、ヤクルトの捕手・中村悠平がブロックしていたと緒方孝市監督が審判に抗議。審判がビデオ映像をチェックしてアウトからセーフへ判定を覆し、中村に警告を与え、「警告2回で退場にする」と告げたのである。これに真中満監督が疑問を呈した。

 「中村がブロックしたから、アウトがセーフに変わったのはわかる。しかし、警告2回で退場とは初めて聞いた。捕手が2人しかいないチームもあるんだし、非常に厳しいルールだよね。明らかに悪質なブロックならともかく、そうではないブロックについてはもう少し考えてくれてもいいんじゃないかな」

 当事者の中村は「咄嗟のプレーだったんでついブロックしてしまった」と証言。中村の先輩で、コリジョン導入のきっかけとなった田中も、「長年、身に染みついた動きは簡単に変えられませんよ」と困惑の表情だった。

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