赤坂英一の野球丸

プロ野球開幕直前 コリジョンルールは揉め事のタネ

赤坂英一 (あかさか・えいいち)  スポーツライター

1963年、広島県生まれ。86年に法政大学文学部卒業後、日刊現代に入社。88年より、スポーツ編集部でプロ野球取材を担当。同社勤務のかたわら週刊誌、月刊誌で、スポーツを中心に人物ノンフィクションを多数執筆してきた。主な著書に『失われた甲子園記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(講談社)『プロ野球「第二の人生」 輝きは一瞬、栄光の時間は瞬く間に過ぎ去っていった』(講談社)『最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』(講談社)『広島カープ論』(PHP研究所)など。

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ジャーナリスト赤坂英一による野球日記。現場目線で、野球の今を深読みしていく。

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 そうしたヤクルト側の主張に対し、NPB側では「コリジョンの中身については、1月中旬、及びキャンプ中の説明会に12球団のコーチを集めて説明した。そのとき、退場に関しても伝えており、アグリーメント(合意事項)に明記している」と釈明。実際、巨人では村田真一ヘッド、村田善則バッテリーコーチが説明会に出席しており、「退場ルールなら知っていた。悪質なブロックは一発退場もあると言われた」と話している。

 この説明会にはヤクルトからも三木肇ヘッド、野村克則バッテリーコーチが参加しているので、真中監督が退場ルールを知らなかったのはヤクルト内部の連絡ミスだったのかもしれない。

悪質さを判断する基準も極めて曖昧

 しかし、アグリーメントを改めて確認したところ、「悪質なブロックは退場となる」とは書かれているが、「警告2回で退場」とは記されていない。加えて、ブロックの悪質さを判断する基準も極めて曖昧だ。

 説明会では「審判が走者目線で見るか、捕手目線で見るかで、捕手のブロックが悪質かどうかという解釈は変わる。その線引きはどうなってるんですか」と巨人の村田善コーチが質問。これに審判側は「初めてのルールなので具体的に答えられない。最初のうちはいろいろ問題もあるだろうが、お互い様ということでやっていきませんか」などと回答したという。

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赤坂英一(あかさか・えいいち)

スポーツライター

1963年、広島県生まれ。86年に法政大学文学部卒業後、日刊現代に入社。88年より、スポーツ編集部でプロ野球取材を担当。同社勤務のかたわら週刊誌、月刊誌で、スポーツを中心に人物ノンフィクションを多数執筆してきた。主な著書に『失われた甲子園記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(講談社)『プロ野球「第二の人生」 輝きは一瞬、栄光の時間は瞬く間に過ぎ去っていった』(講談社)『最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』(講談社)『広島カープ論』(PHP研究所)など。

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