BBC News

2016年3月23日

中国国営新華社は23日、東部・山東省で大がかりなワクチンの違法販売をめぐり37人が逮捕されたと報じた。違法販売グループの活動範囲は20省以上にわたり、数百人が関与している模様。新華社によると、販売グループは、免許のあるなしを問わず様々な業種から買い付けたものを、水増し価格で各地の違法業者や正規の保健施設に売りつけていたという。

山東省の警察は先月、ワクチンを違法に購入して売却していた疑いで、母と娘を逮捕している。

中国では2011年以降、組織的な違法ワクチン売買が行われていた模様で、適切な冷蔵保存や輸送がされないなど、ずさんな管理下の違法ワクチンが約100億円相当分も取り引きされたとみられる。

報道によると捜査当局は昨年4月から違法ワクチンについて認識していたにもかかわらず、17日まで情報を公開しなかった。違法ワクチンの被害者を探し出す必要があるため販売業者は名乗り出るようにという告知内容に、なぜもっと早く周知しなかったのかと反発する多くの中国人がネットに怒って書き込んだ。

中国政府は影響のあった自治体に対して、25日までに購入者を特定するよう指示している。

新華社によると、当局は製薬業3社を捜査しており、そのうち山東省のバイオテクノロジー会社は営業停止を命じられたという。

世界保健機関(WHO)の中国事務所は、ワクチンは適切に扱わなければ薬効が薄れるが、保管状態が不適切でもそれ自体が人体に危険を及ぼすことは少ないと強調した。

「正しく保管されていなくても、使用期限が切れていても、ワクチンそのものが有害となることはほとんどない。このため今回の件での安全リスクはきわめて少ない」とWHOは説明している。

(英語記事 China vaccine scandal: 37 arrested)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35878674

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