BBC News

2016年3月28日

ベルギーの首都ブリュッセルで起きた連続爆破事件の追悼に大勢が集まる市中心部の広場で27日、デモ参加者と警官との間で衝突が起きた。警察は放水砲を使って群衆を排除。一部報道によると、約10人が逮捕された。

22日に起きた事件の犠牲者を悼む臨時の祭壇が設けられたブルス広場に、ナチスを想起させる敬礼などをする集団が乱入し、イスラム教の女性たちに攻撃的な態度を取った。混乱を警官らが制止するなかで、衝突は起きた。

ブリュッセルの国際空港と市中心部の地下鉄駅を標的とした連続爆発攻撃では28人が死亡した。

27日に予定されていた「恐怖に対抗する行進」は中止となった。警護に警察の人員が割かれると捜査が手薄になると懸念されたためだという。

ベルギー警察は同日、新たに13カ所で強制捜査を実施し、数人が事情聴取のため拘束された。すでに拘束中の男性については、未遂で終わったパリ攻撃に関与した疑いが持たれている。

ブリュッセルで取材するBBCのアナ・ホリガン記者によると、広場でのデモに参加していた数百人の集団は「反テロリズム戦士」を名乗っており、一部で報道された「反テロリズムのファシスト」という名称は間違いだという。一部は目出し帽やマスクで顔を隠しており、多くは黒い服装だった。一部報道ではサッカーの試合で暴れる「フーリガン」だとしている。

集団の1人でアンドレと名乗る男性は、AFP通信に対し、「自分たちはサッカーのフリーガンで、政治とは何の関係もない」と語った。また、「犠牲者のため、哀悼の意を表するために来た」と語った。AFP通信によると、約10人が逮捕された。

「愕然とする」

現場にいたアダム・リストンさんは、BBCの取材に対し、男たちが乱入する前の広場では犠牲者に連帯を示す人たちが供花の前に集まり、「とてもポジティブな雰囲気」だったと話す。

「そうしたら、急にスキンヘッドの連中が行列して広場に入ってきて、平和を訴えるデモ参加者たちと激しく衝突し始めた。発煙筒をたいて、スローガンを叫び、かなりひどい状況になっていた」

リストンさんによると、「暴力はそれほどなかった」ものの、「暴力沙汰になる可能性はあった」という。

ベルギーのミシェル首相やブリュッセルのマヨール市長は、騒動を非難。マヨール市長は、「追悼に集まった住民に対して暴徒が挑発に及んだと聞き、愕然としている」と述べた。また、ミシェル首相は、「証券取引所前で平和的に追悼する人たちを邪魔するなどきわめて不適切な行為だ」と語った。

一方、オランダの警察は27日夜、仏警察の要請で32歳のフランス人男性をロッテルダムで拘束した。男性はフランス国内で攻撃を計画していた疑いが持たれており、フランスに送還される予定。このほか3人が拘束されている。

AFP通信に警察筋が語ったところによると、拘束された男性は、24日にパリ郊外で拘束されたレダ・クリケット容疑者と関わりがある疑い。攻撃計画は「かなり進んだ段階」にあったという。欧州各地では、これまでの事件や攻撃計画に関連した逮捕が相次いでいる。

(英語記事 Brussels attacks: Police move against 'hooligan' protesters)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35909704

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