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2016年4月8日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 米国ではブッシュ政権時代に環境保護と農家への支援の意味も込めてバイオ燃料のガソリン混入が制定された。現在すべてのガソリンスタンドで販売されるガソリンは、少なくとも10%、最大で20%のエタノールブレンドだ。  

 このバイオ燃料を航空機用のジェット燃料にも転用できないか、という研究を進めてきたのがユナイテッド航空。同社は2009年にアルト・エア・パラマウント社と提携し、サステイナブルな航空機燃料の実用に向けテストを重ねてきた。アルト・エア・パラマウントは航空機用ジェット燃料配給会社、パラマウント石油の「環境・サステイナブル対策」として設立された。

バイオ・ジェット燃料を販売

iStock

 アルト・エア・パラマウントはカリフォルニア州パラマウントに本拠を置き、ナチュラル・オイル、農産物の余剰部分などからバイオ・ジェット燃料を生産、目標は年間3500万ガロンの生産販売だ。

 両社の提携元、ユナイテッドは2009年に米国初のバイオ燃料によるフライトのデモンストレーションを実施。また2011年には初のバイオ燃料による商業フライトも行った。

 今年3月、ユナイテッドはついにロサンゼルスーサンフランシスコ間の定期便にバイオ燃料を用いたフライトを導入する、と発表した。ユナイテッドはアルト・エアから今後3年間にわたり年間1500万ガロンのバイオ燃料を購入する。当面バイオ燃料が備蓄されるのはロサンゼルス国際空港のみだが、実用の様子を見て今後さらにバイオ燃料の導入を広げる、という。

 また、アルトエアによれば、バイオ燃料により、ジェット機の排気中の地球温暖効果ガスは最大で6割削減できる、という。

 もしすべての飛行機がバイオ燃料を使用する時代が来れば、大気汚染はかなりの割合で削減できることになる。燃料は「エコ・スカイ」と名付けられている。

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