世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2016年4月11日

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 米国のシンクタンクAEIのエバースタット研究員が、3月7日付 National Reviewにおいて、エンゲージメントの幻想は止め、北の戦力を弱体化しながら北に対する防衛力を強化していく脅威削減構想を進めるべきである、と主張しています。要旨は次の通りです。

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失敗に終わった米国の対北朝鮮政策

 米国の北朝鮮の核への対応は失敗している。北朝鮮という国とその意図を理解していない。北にとって核は益々残された唯一の手段となっている。平和協定交渉をすれば北は必ず在韓米軍の撤退や米韓同盟の終了を求めてくるだろう。北は米との限定核戦争に備え準備を怠っていない。

 北は核の小型化、大陸間弾道弾の開発などを着々と進めている。だが決して自殺的行為はしない。対話で北が自発的に核を放棄すると思ってはならない。

 対話が全く無意味だという訳ではない。対話のためにカネをとられ、枠組み合意のために重油の供給をすることになったことはあるが、6カ国協議のような会議はできる。しかし、対話で非核化はできない。希望的観測を排除し、外交は限られた成果しかもたらさないことを認識すべきだ。北とのグランドバーゲン論(包括解決論)は夢でしかない。

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