BBC News

2016年4月7日

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32人が死亡したブリュッセル連続攻撃の容疑者のひとりが、かつて欧州議会で清掃作業員として働いていたことが明らかになった。欧州議会によると、2009年と2010年の夏に1カ月ずつ短期で働いていたという。

欧州議会は、これがどの容疑者かは特定していない。しかし消息筋によると、ザベンテム空港での爆弾攻撃の実行犯のひとりとされる、ナジム・ラシュラウイ容疑者だという。同容疑者は空港で自爆死したとみられている同容疑者は、昨年11月のパリ連続襲撃についても重要容疑者として指名手配されていた。

欧州議会によると、清掃会社がこの人物を採用した当時、犯罪歴はなかったと裏付ける証拠の提出を受けたという。

一方で報道陣を前にしたベルギーのミシェル首相は、テロ対策として、プリペイド携帯電話カードの使用禁止など、新たに30の対策を導入すると説明した。

首相は「ブリュッセルとベルギーはいつも通りの日常生活に戻る。これが今日の一番のメッセージだ」と述べ、「このような攻撃があればもちろんそれは(政府当局にとって)失態だ。それは否定しようがない。しかしこの国が国家として破綻しているという意見は受け入れがたい」と強調した。

公用語が複数あるベルギーでは、政府省庁も多岐にわたる。ブリュッセルだけで6つの警察管区に分かれており、統一的で効率的なテロ対策を妨げているのではないかと指摘されてきた。

ベルギー紙デ・タイドによると、首相はこうした批判に「警察が統一されていれば攻撃は防げたというのは目先のことしか考えていない」と反論。米同時多発テロからビンラディン容疑者発見まで10年かかったが、ブリュッセルでは昨年11月のパリ連続襲撃のサラ・アブデスラム容疑者を今年3月に逮捕したと指摘した。

首相はBBCのジェイムズ・レノルズ特派員に、「今後数カ月の捜査活動を成功させる」にはベルギーの治安当局の権限拡大は「不可欠だ」と答えた。

「装備の充実もそうだが、情報当局の能力を拡大する必要がある」と首相は付け加えた。

首相はさらに、ベルギーの位置がテロリストを引き付けやすいと指摘。「ベルギーは欧州の真ん中にある小さい国だ。ロンドンやパリへ楽に行ける。欧州のほかの国々への攻撃を準備する拠点として、うってつけの場所にある。なので我々は提携国とよりよく協力し合い、治安能力を向上させなくてはならない」と首相は述べた。

(英語記事 Brussels attacks: One of the bombers worked in EU Parliament)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35983928

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