WEDGE REPORT

2016年4月19日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 今年1月、ラスベガスのCESでコンセプトモデル「FFゼロ1」をデビューさせた、カリフォルニア州ガーデナに本社を持つEVの新規企業、ファラディ・フューチャー(FF)が、4月13日北ラスベガス市の工場建設予定地での起工式を執り行った。式典にはネバダ州知事、北ラスベガス市長、地域の商工会議所会長、同社の「戦略的パートナー」である中国LeEco(LeTvから名称を変更)からもグローバル・マーケティング担当のディング・レイ氏などが参加し、いわゆる「鍬入れ式」を披露した。

工場の完成予想図

「テスラキラー」となる最新型のEV

 工場は北ラスベガス市のエイペックス・インダストリアル・パークに建設され、総額10億ドルの大掛かりなもの。敷地面積は900エーカー(東京ドーム約78個分)、工場の延べ面積300万平方スクエア(約28万平方メートル)という広大さで、今後10年間で4500人の直接雇用を生み出すと期待されている。

 このような大規模な工場建設、およびそこでの生産開始までは通常4年かかる、とされるがFF社のグローバル・マニュファクチャリング副社長、ダグ・ロックホーン氏は「我々は2年間でプロセスを終える予定だ」と早期の生産開始に自信を見せる。

 工場はあらゆる意味で「近未来的な」ものとなる。エネルギーとしては風力、ソーラー、地熱などが組み合わされ、建設素材なども「グリーン」なものが選ばれる。またボディパネルのシートカッティングなどは業界スタンダードと照らしあわせても最先端のオートメ機器を導入、全体として「コネクテッド」な工場になる、という。

 ここで生産されるのは「テスラキラー」となる最新型のEVだが、その製法は「バリアブル・プラットホーム・アーキテクチャー(VPA)」を採用。バッテリーを並べたベースはバッテリーの個数を変えることによって伸縮可能で、1つのプラットホームから様々なサイズの車が生み出せる。

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