WEDGE REPORT

2016年4月18日

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次は英国、イタリア、ドイツが標的か

 ISのテロ・ネットワークはパリとブリュッセル事件で判明したグループがすべてなのか。欧州の治安情報当局者はこの問いには否定的だ。ISが張り巡らしたネットワークは欧州にまだまだ巣食っているというのだ。アブデスラムらに偽造の旅券などを作成した男が事件後にイタリアで逮捕され、英国でも4月、ブリュッセル事件に関与した容疑で5人が拘束された。

 フランスの捜査当局は3月24日、パリ郊外でレダ・クリケトという男を逮捕したが、クリケトはパリで昨年のテロを上回る規模のテロを起こす直前だった。その証拠に当局はカラシニコフや自動小銃、2500発に及ぶ弾薬、殺傷力を高めるため爆弾に仕込む小さな鉄球4箱など多数を押収した。

 しかしクリケトはパリ・ブリュッセル事件のネットワークとは異なるグループに属していた疑いが強く、欧州にはまだまだ闇に潜むISの潜入テロリストたちが蠢いていると見られている。

 一部情報では、ISは400人から600人のテロ要員をイラクやシリアで訓練。その大半はすでに欧州に送り込まれているとされている。欧州の治安関係者は次はフランス語圏ではないところが狙われる可能性があると見ている。標的は英国、ドイツ、イタリアの可能性が取り沙汰されている。ISの恐怖はまだ終わっていない。

  
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