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2016年4月22日

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世界的ミュージシャンのプリンスさんが米ミネソタ州の自宅で21日に57歳で急死したことに衝撃を受けた人たちが、大ヒット作「パープル・レイン」にちなんだ紫色で、それぞれに哀悼の気持ちを表している。米国をはじめ世界各地で、建物やウエブサイトや雑誌の表紙、新聞一面などがパープルに染まっている。

プリンスさんが生まれ育ったミネソタ州ミネアポリスを本拠地にするメジャーリーグのミネソタ・ツインズは、ターゲット・フィールド・スタジアムのスタンドや紫色で彩った。ミネアポリス市中心部にかかるロウリー・アベニュー橋も、紫色にライトアップされた。

ニューオーリンズのスーパードームやサンフランシスコ市役所など、米国各地のランドマークも紫色に染まった。ナイアガラの滝はそもそもエリザベス英女王の生誕90年を祝って紫色にライトアップされていたが、ソーシャルメディアでは多くのプリンス・ファンが偶然の一致を喜んだ。

米誌ニューヨーカーはパープルな涙雨の降る表紙絵をいち早く発表。MTVはツイッターのロゴを紫色に変えた。ほかにも英大衆紙サンやメトロなど新聞各紙が一面に紫色を使い、訃報を伝えた。

数百人が「パープル・レイン」を合唱

ミネアポリス中心部には数百人が集まり、1984年の大ヒット「パープル・レイン」を一緒に歌うなどして22日未明まで過ごした。

同様の自然発生的な追悼集会は、死亡現場となった自宅ペイズリー・パーク前やロサンゼルス、ニューヨーク・ブルックリンでも開かれた。ブルックリンでは、プリンスさんの友人で映画監督のスパイク・リーさんが中心となり、追悼がそのままその場でストリート・パーティーとなった。

<現場から>ペイズリー・パーク前、ジェイムズ・クック記者

ペイズリー・パークはまるで、プレスリー邸のグレースランドのようだ。プリンスの自宅兼録音スタジオの前は、涙と追悼であふれている。

夜遅くまで何千人ものファンが次々と訪れては、にわか仕立ての慰霊碑に花やカードや風船を供えていった。

ほかにミネアポリス中心部にもファンが集まり、地元出身の世界的スーパースターを称えて歌い、踊った。

性的エネルギーにあふれたプリンスのユニークなサウンドは、ファンクとロックとソウルを融合させ、音楽に革命をもたらした。

ミネアポリスとセントポールの双子都市では、ショックと悲しみもあるが、誇りもあらわだ。地元ラジオ局はリスナーたちに、22日は追悼で紫色を着ようと呼びかけている。

ミネアポリスの人たちは口々に、プリンスはその気になれば世界のどこでも住むことができたのにと言う。なのに最後の最期まで、生まれた町にいることを選んだ。名誉に思うと、地元の人たちは話している。

(英語記事 Prince death spurs tributes in purple)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36108629

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