世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2016年5月9日

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 ハリルザード元駐イラク米国大使が、3月24日付のウォールストリート・ジャーナル紙で、IS やイランの台頭によって、米国はイラクとの関係再構築に乗り出す良い機会を得たと論じています。ハリルザード大使の論旨は、次の通りです。

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 ワシントンでは、米国ができることは、イラクのIS(イスラム国)を破壊し、イラク内のクルドと特別な関係を作ることしかないとよく言われる。

 米国はそうすべきであるが、イラクの他の部分も放棄すべきではない。最近、バグダッドでアバディ首相などイラク指導者と会談した結果、私は、イラクは失われていないと信じている。

 イランのイラクでの影響力は相当なものである。2011年の米軍の完全撤退は、力の真空を作り出し、イランがそれを埋めようとした。その上、イラク軍の崩壊とISとの戦いにおけるシーア派民兵の台頭が、イランの影響力を強めた。しかし、イラクのシーア派指導者は、イランに幻滅し、米国との関係強化を欲している。それには、幾つかの理由がある。

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