今月の旅指南

2016年5月20日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

《漁夫のフレスコ画》
前17世紀  テラ先史博物館蔵
©The Hellenic Ministry of Culture and Sports-Archaeological Receipts Fund

 西洋文化の原点として、重要な役割を果たした古代ギリシャ文明。エーゲ海に浮かぶ島々やペロポネソス半島、マケドニアなど、各地で花開いた多彩な文明を象徴する美術作品を集めた展覧会が開催される。

 ギリシャ国内の40を超える博物館の所蔵品約300件が集結。これまでにないスケールで、紀元前7000年紀の新石器時代から、ローマ時代までの壮大な歴史の流れを振り返る。

 展示は「古代ギリシャ世界のはじまり」から「ヘレニズムとローマ」までを8つの章で構成。クレタ島で栄えた「ミノス文明」では、海の生物をモチーフにした土器など、海洋文明の一端に触れられる。なかでもテラ(サントリーニ)島の火山の噴火で灰に埋もれた状態で出土した色鮮やかな「漁夫のフレスコ画」は印象的だ。

 また、「ミュケナイ文明」では、今から140年前に、ドイツ人考古学者シュリーマンが発掘した王家の墓から出土した、円形飾り板などの黄金製品が鑑賞できる。

 さらに、今年は近代オリンピックの開催から120年に当たることから、紀元前8世紀にオリンピアで始まった「古代オリンピック」にちなんだ展示もある。古代ギリシャに芽生えた、まさしく百花繚乱の文明が展観できる。

●特別展「古代ギリシャ ─時空を超えた旅─」 
<開催日>2016年6月21日~9月19日
<会場>東京都台東区・東京国立博物館 平成館 (山手線上野駅下車)
<問>☎03(5777)8600
        http://www.greece2016-17.jp/

*情報は2016年4月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2016年6月号より

 

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