人事は企業を変えられる

2016年5月17日

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寺川尚人 (てらかわ・なおと)

Indigo Blue社長、テラマネジメントデザイン社長。1982年ソニー入社。人事VP、人事部門長など、人事業務に従事しながら、多種多様な新規事業の立ち上げと数十の業態の取締役等の経営経験を持つ。

 6月から面接が解禁となる採用活動。いつの時代も企業にとって採用活動は大きな課題だ。ましてや、知名度の低い中小・ベンチャー企業にとっては、いかに優秀な学生を採用するかはビジネスの将来を左右する。

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 筆者はソニーに入社して早々、子会社の人事担当として配属になった。最初の仕事は次年度の採用計画策定。採用活動自体も全て1人で行った。

 当時は技術系の学生の内定数が1人あたり40社を超えるような「超売り手市場」。彼らが選ぶのは実績のある大手企業ばかり。私の会社は地域の人気企業ランキングのベスト20にも入れず、採用計画数の達成が困難な状況だった。

 その中で新人ながら考えた採用のポイントは2つだった。

 1つ目は、就職担当の先生だけでなく、学生が信頼を寄せる他の先生や先輩OB・OGを、採用活動に巻きこむことだった。優秀な学生ほど、就職担当の先生ではなく、信頼を寄せる人に相談して進路を決める。

 企業から学生に直接アプローチして記憶にとどめてもらうのは難しいが、学生の信頼を集める人が企業を理解し、学生に薦めてくれたら、その効果は大きい。まして就職担当の先生には、企業から大量の求人のラブコールが届いており、学生に紹介しきれないのが現状だ。

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