したたか者の流儀

2016年6月17日

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パスカル・ヤン (Pascal Yan)

著述家

著述家。ルーヴァン・カトリック大学大学院中退(ベルギー)。証券マンとして25年間、欧州を中心に海外で過ごす。現在の職業は都内大学教授。

 

 世界の国々に中央銀行ができはじめて300年ほどだが、バブルが起きることになったのはそれ以降のことだ。すなわち、中央銀行がなければバブルは発生しないということになる。医者が病気を作り出すとか、薬が病気の元だという議論はあるが、もっとあからさまな話しとなる。

18世紀のイングランド銀行(iStock)

中央銀行がなければバブルもない

 中央銀行が存在しなかった時代には、バブルはなかったのだ。デフレも同様であろう。マイナス金利騒ぎで日銀に対して色眼鏡で見る人も多数いる。ある調査によると80%の人が白眼視しているそうだ。

 マイナスという言葉の響きと、一応反対してみるマスコミの影響で作られた感情なのだろう。しかしマイナス金利自体は批判されるに当たらない。後世、本当に批判されるのか評価されるかわからないが、現状で残された政策の一つだ。ただし、お騒がせであるのはまちがいないだろう。

 とはいえ、中央銀行には世界中でもっと奇想天外なことがあるのだ。共同幻想で権威づけることで“かみっぺら”に価値を生ませるための組織に仕立てあげられている。各種宗教で教祖がいろいろな道具立てをしてその権威を守るのと類似している。

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