2024年4月20日(土)

Bangkok駐在便り

2016年6月3日

日本人も多く住むアソーク駅周辺。シーロムエリアにもアクセスしやすい交通の要所

今後に期待できそうなエリアは……

 また、別の不動産調査によれば、今後地価が上がる場所としては、これまで注目もされなかったような場所だという。前述したようなパープルラインがあるタラートバンヤイ(バンコク北部のノンタブリー県)、タオプーン(MRTバンスー駅近くの始発駅)は毎年20%以上も上がっていくと予測されている。ほかにも毎年15〜20%上がっていくエリアとして、チャオプラヤー川向こうのトンブリー側にあるウォンウィエンヤイ、タープラ、バンワー、バンケー、ピンクラオ、タリンチャンなども挙げられている。

 「1985年からずっと調査を行ってきたが、ここ30年でバンコクと周辺の土地は47倍も上昇した」とソーポン氏が話すように、バンコクはすっかり様変わりしてしまった。在住者の肌感覚からすると、すでにスクンビットエリアのコンドミニアムは日本人でも手が出しにくい価格になってしまい、そして街も飽和状態。食やショッピングにおいて住みやすさは抜群だが、日本人が多すぎることで、噂話好きな駐在員&奥様による村社会的な良し悪しが存在する。当然、他の地域よりも若干の物価高もある。気ままなタイ生活を送るには、スクンビットエリアから少し離れた場所が価格も抑えられ、ストレスも少ないかもしれない。とある噂では、バンナー地区に日本人学校の移転も噂されており、BTSの南部エリアからも目が離せない。

 外国人でもローン購入が可能となり、ますます購入しやすくなったバンコクのコンドミニアム。前述したように投機目的でも、移住目的で持っていても悪くはない。そして、“利益を出せる”そのリミットは確実に迫っている。

  
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