BBC News

2016年5月23日

»著者プロフィール

アフガニスタンの情報機関「国家保安局(NDS)」は22日、米軍の無人機攻撃でタリバン幹部のアクタル・マンスール師が死亡したと確認した。攻撃は21日、パキスタン南西部バロチスタン州ダルバンディでマンスール幹部の車両を標的にしたという。政府の公式発表はこれが初めて。

アフガニスタンのアブドラ行政長官と国防省のワジリ報道官も、マンスール幹部の死亡を確認した。

パキスタン政府は22日、無人機攻撃は主権侵害だと抗議した。

ジョン・ケリー米国務長官は、マンスール幹部が「米国人員にとって継続的かつ喫緊の脅威だった」と攻撃理由を説明している。ミャンマー訪問中の長官は、「アフガンの友人たちがより安定して団結して安全で豊かなアフガニスタンを作るため努力するのを、我々は支え続ける。今回の作戦は世界にはっきりとそう伝えるものだ。私たちは平和を求めている。マンスールはそれを妨げる存在だった」とコメントした。

アフガニスタンのガニ大統領の報道官は、「この攻撃受けて我々は、アフガン主導の和平努力が永続的な平和と安定をもたらすよう、期待している」とコメント。アブドラ行政長官は、マンスール幹部が「タリバンの和平交渉参加を誰より妨げている」のがマンスール幹部だったと話した。

マンスール幹部は2015年7月、創設者で精神的指導者だったモハマド・オマル師の死亡をタリバンが発表した後、タリバンの指導者となった。

パキスタン政府によると、米軍無人機が標的にした車両に乗っていたマンスール幹部と思われる人物は、「ワリ・ムハンマド」名義の旅券をもち、イラクから帰国したところだった。まだ正式な身元確認はできていない。

米国防総省は21日、オバマ大統領の承認のもと、午後3時(日本時間午後7時)ごろに攻撃作戦を実施し、マンスール幹部と同行の戦闘員を「おそらく」殺害したと発表した。

タリバン側からの情報は錯綜し、ラウフ司令官はAP通信に、マンスール幹部は死亡したが攻撃は20日夜だったと話した。一方で、死亡を否定する幹部もおり、ロイター通信によると司令官のひとりは「根拠のないこうした情報は初めてではない。マンスール師は死んでいない」と話していた。

マンスール幹部とは

・タリバン創設者オマル師に近く、長く実質的な指導者だった。

・1960年代にカンダハル州で誕生。タリバン政権崩壊後は同州の影の知事を務めた。

・タリバン政権の民間航空相。

・国連によると麻薬密売に積極的に関与。

・アフガン政府との交渉方針などをめぐり、ザキル軍幹部と権力闘争。

・マンスール幹部を名乗る男が2010年、和平交渉のためカルザイ前大統領と会談したが、後に偽物だと発覚。

(英語記事 Taliban leader Mullah Akhtar Mansour killed, Afghans confirm)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36355868

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る