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2016年5月25日

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アフガニスタンの反政府勢力タリバンは25日、米軍の無人機攻撃で死亡したアクタル・マンスール師の後継指導者を決めたと発表した。タリバンが、マンスール師の死亡を公式に認めるのは初めて。

タリバンは、新指導者はマウラウィ・ハイバトラ・アクンザダ師だと発表した。宗教学者でタリバン法廷の元責任者だったアクンザダ幹部は、これまでタリバンの副指導者だった。新指導者のアクンザダ師の下でタリバンがどういう方向に進むのか、ほとんど情報は得られていない。

タリバンは文書で「イスラム首長国(タリバン)はシュラ(最高会議)の全会一致で、マウラウィ・ハイバトラ・アクンザダを新指導者に任命した。シュラの参加者全員が忠誠を誓った」と発表した。

創設者で精神的指導者だった故モハマド・オマル師(2015年7月に死亡発表)の息子、モハマド・ヤクーブ師が副指導者となるという。現副指導者のハッカニ・ネットワークのシラジュディン・ハッカニ幹部は留任した。

米政府とアフガニスタン政府は、マンスール師の下でタリバンは過激化を続けており、その存在は和平協議の妨げになっていると指摘していた。

米政府やアフガニスタン政府によると、マンスール幹部は21日、パキスタン南西部バロチスタン州ダルバンディで米軍の無人機攻撃で死亡。米軍は、マンスール幹部の車両を標的にしたと説明している。

マンスール幹部は2015年7月、オマル師の死亡をタリバンが発表した後、指導者となった。

マウラウィ・ハイバトラ・アクンザダ師とは

・武力勢力の司令官というよりは宗教指導者で、タリバンによるファトワ(宗教令)のほとんどはアクンザダ師が発したもの。

・45~50歳で、アフガニスタンで人生の大半を過ごしてきた。国外に出た形跡はほとんどない。

・一方で、パキスタン・クエッタを拠点にするとされるタリバン指導者たちの集まり、いわゆる「クエッタ・シュラ」と緊密に連絡をとりあっていると専門家たちはみている。

・南部カンダハル州出身。イシャクザイ部族だとされるが、アロコザイ・パシュトゥン部族出身という情報もある。

(出典 BBCモニタリング)

(英語記事 Afghan Taliban announce successor to Mullah Mansour)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36376130

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