2024年4月20日(土)

教育の原点を考える

2016年6月19日

『チャレンジングなゴールをクリアしよう!』
元イーストマンコダック社部長 BillAtkinson
(ビル・アトキンソン)

ロチェスターにおけるライラック祭りにて、池上さん(中央)とアトキンソン夫妻

 新写真システム開発の時に出会った池上さんは私の良き友人です。スカイプを利用してはじめ塾の子ども達と定期的に様々なトピックスについて討論しています。トピックスに応じて妻のChris(クリス)も参加することがあります。

 はじめ塾の生徒達に対する私のアドバイスはシンプルですが、これはあなた達が将来直面する最も厳しい課題の一つとなります。

 人生の目的のセットにあたって失敗を恐れると、しばしば十分に高いゴールを狙えないケースがあります。我々が確実に達成できるかどうか定かでないゴールを設定するのは難しくかつ心地よくありません。

 その結果、我々はできると知っていることのみを目指そうとします。成功と達成したことに対する称賛を望むのは当然です。しかし、安易なゴールの追及ではモチベーションは上がりません。高いゴールを追及することで、ワクワクするし誇りを持てます。そしてあなた達が想像したよりはるかに素晴らしい成果に繋がることを保証します。

 “背伸びしたゴール”を設定することをお薦めします。人生における最大の学びの機会と捉えて、失敗を恐れずにこれを追及して下さい。失敗をゴールとする人は居ません。一所懸命に努力した成果が結果です。

 発明王エジソンによる電球の発明の裏には数多くの失敗がありました。彼は全ての失敗を解析してこれらから学んだことが成功に繋がりました。”失敗”は最高の先生となり得る!

 “背伸びする”は不可能を意味しません。馬鹿げたリスクを取らずに知的なリスクを取って下さい。

 過度な成果と過度な早期達成への試みは焦燥感と自信喪失に繋がり得ます。例えば、来年中に初めての小説を完成させるというゴールは妥当な”背伸び”かも知れませんが、一年以内にベストセラーの小説の完成を約束するのは無理な”背伸び”です。すなわち、ゴール設定のプロセスはゴールに向かって頑張るのと同じくらい大切です。

 最終ゴールまでの間に短期のマイルストーンを設けることで、ゴール設定を検討して下さい。

 例えば42.5kmのマラソンは長期ゴールです。そこに到達するまでに5km、15kmそしてハーフマラソンと距離を徐々に延ばすことで自信を持て、かつ弾みが付きます。達成感が大きくなり、”背伸びした”ゴールにおびえを感じなくなります。実際、あなた達はかなり容易にゴールをクリアするかも知れません。

 私のアドバイスを参考にして「自ら設定したゴール」を目指して努力して下さい。チャレンジングな日々をお過ごし下さい。

おわりに

 講師達の今までの経歴や国籍の違いにかかわらず、彼等のメッセージから「はじめ塾が提供している場で生き生きと助け合って生活している子ども達と出会えた喜び」「子ども達への講師達の暖かい眼差し」、「子ども達の今後の成長と活躍に対する期待」や「はじめ塾が提供している場の貴重な価値」などを再認識しました。

  
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