BBC News

2016年5月30日

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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は29日、25~27日にかけてイタリア沖の地中海で遭難死した移民の数は700人に及ぶと明らかにした。夏を前にリビアから地中海を越えて欧州入りを目指す移民の数が増えているが、船の転覆や沈没も相次いでいるという。国境なき医師団は、同じ期間の死者数が900人に上る可能性もあると指摘している。

UNHCRのカルロッタ・サミ報道官によると、25日に転覆した密航船に乗っていた100人近くが行方不明という。25日にリビアを出て26日午前に転覆した船の550人も行方不明。この船の生存者によると、船にはエンジンがなく、別の密航船に曳航されていた。27日に遭難した船からは135人が救出され、45人の遺体が水中から回収されたが、何人が行方不明かは把握できていない。

一方でイタリア政府は、28日にリビア沖で600人以上を救出したと発表。イタリア海軍は生存者をタロントとポツァッロの港に運んでいる。

地中海では欧州連合(EU)による多国籍船団がパトロールし、遭難した移民たちを救助している。

サミ報道官はBBCに対して、「遭難した船はどれも、ほんの数日の間にまとまって出港している。救助する側にとっては、ひどい負担だ」と強い懸念を示した。

<用語について> BBCは、亡命申請の法的手続きを終えていない、移住中の人すべてを「移民」(migrants)と呼んでいる。この中には、戦争で引き裂かれているシリアのような国を逃れて移動し、難民認定される可能性の高い人たちも含まれる。また、各国政府に「経済移民」と分類される可能性の高い、より良い職業や生活を求めて移動している人たちも、「移民」に含まれる。

(英語記事 European migrant crisis: Shipwrecks 'kill up to 700 migrants')

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36410814

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