佐藤悦子 バランス・マネジメント

2010年1月12日

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佐藤悦子 (さとう・えつこ)

クリエイティブスタジオ「SAMURAI」マネージャー

1969年東京生まれ。博報堂、外資系化粧品ブランドのAD/PRマネージャーを経て、2001年よりSAMURAIに参加。既存の枠組みにとらわれず、アートディレクションの新しい可能性を提案し続けるプロジェクトのマネージメント&プロデュースに幅広く携わる。著書に『SAMURAI 佐藤可士和のつくり方』がある。ブログは日々更新!
 

仕事の、そして自分のゴールを見失わない

 このようなプロセスを通じて、双方の趣旨が合致していると私が感じることができた場合は、さらにどういうことをどのぐらいの期間で、どこを目標に設定して行っていくのか。また、プロジェクトの体制や契約はどうするのかなど、さらに具体的に話し合います。

 ここまで進んだ段階で、今度は佐藤本人と会っていただき、相性を含めた最終確認を行い、すべてクリアになったところで、契約締結です。

 そしていよいよ、キックオフ(初回)ミーティング。ここまでは私も責任をもっていっしょに出席します。クライアントをはじめ、時にはコピーライターや建築家、webデザイナーなど、外部のスタッフも揃うプロジェクトメンバー全員の初回顔合わせですから、それまでどんなに私が色々と詰めていてもまだ聞いてない話がでないとも限りませんし、思わぬ方向に話がいかないとも限りません。そういった際の調整のために、私も参加するわけです。

 いざ実際にプロジェクトが走り出すと、私が表に出る仕事は一段落します。大きい方向性を左右するプレゼンには、できるだけ同席しますが、日々の進行については要のところを把握することができるよう担当者同士のメールでCCをいれてもらい、だいたいの状況をつかむようにしています。そうするとほんのちょっとした行き違いや誤解が生じそうな気配を察することができるので、タイミングを見て、直接あるいは佐藤を通じて適切にフォローすることを心がけています。

 最終的に、そのプロジェクトが無事に完了するまでをプロデュースするのが、私の役割です。

昨年「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のオープニングパーティ。 プロジェクトが着地し、嬉しいひとときです。

 実際、走り出したあとも、私の仕事は少なくありません。スムーズにプロジェクトが進んでいくためには、日々のマネジメントが、クリエイティブスタジオ「SAMURAI」のクオリティを維持するうえでの鍵になるのです。小規模ではあるものの組織としてのバランスを整えるために、どのような点に気を配り、スタッフ管理することで、全体を運営していくことができているのか。そのあたりを次回および次々回でお話させていただくことができればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
 

※次回の更新は、1月19日(火)を予定しております。

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