ネット炎上のかけらを拾いに

2016年6月7日

»著者プロフィール

 7歳男児が置き去りにされた件で、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏が「炎上」したという件。茂木健一郎氏も尾木氏擁護のコメントを出すなど一部で話題になった。早速、尾木氏のブログを見に行ったのだが、結果的に筆者は尾木氏にそこはかとない好感を抱いた。

「疑念を抱いたことは完全に行き過ぎ、失礼でした」

 どういうことか。順を追って説明しよう。まずは「炎上」までの経緯。

 北海道で7歳の男児が行方不明となり、6日ぶりに保護された事件。男児の両親が当初「置き去り」を隠していたこともあって、事件が報じられた直後からネット上ではさまざまな憶測がなされた。

iStock

 この件で「炎上」したのが尾木氏。ネット上で批判のきっかけとなったのは、自身のブログ「オギ・ブロ」(・はハートマーク)にある、5月31日投稿の「(置き去りにした両親は)警察にも間違いなく逮捕されることでしょうね」という断言や、6月3日の「置き去りそのものが真実なのか失礼ながら疑いたくなってしまいます…」というコメント。保護直後に一転して喜びの投稿をしたことも、「両親を疑っておきながらのうのうと……」という反感を買ったらしい。

 そのほかの投稿で尾木氏は、「子どもが納得していないのに恐怖や痛みを与え従わせるのは悪い躾」(5月30日)など、置き去りのようなしつけに良い教育効果はないこと、置き去りにした両親に非があることを繰り返し訴えている。子どもの立場に立った教育評論家らしいごもっともな意見だが、心痛の表情を浮かべる父親をテレビで目にしていると、「今それを言わなくても……」という気持ちになった人も多かったのだろう。また、置き去りではなく、別のさらに深刻な事件を疑っているかのように読める推測は、まあ迂闊。これについては尾木氏も6月5日の「大和君への心配と子どもとの向き合い方を発信し続けたつもりですが…」と題した投稿の中で、「あまりに発見出来ないことからお父さんのことを本当なのか疑念を抱いたことは完全に行き過ぎ、失礼でした…これは率直にお詫びいたします!」と謝罪している。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る