定年バックパッカー海外放浪記

2016年7月10日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

『サンチアゴ巡礼 心の旅』78日間で1650キロ踏破(第3回)
[フランス中西部Le Puyからスペインの聖地Santiagoを経てMuxiaまで]
(2015.4.22-7.16 86days 総費用37万円〈航空券含む〉)

ゲルマン魂ここにあり

 4月27日 ドーンという至近距離の雷鳴で目覚める。簡単な朝食を済ませて雨模様を眺めていたが滝のような豪雨は一向に収まる気配がない。9時頃、雷鳴が轟く中出発。10人くらいのドイツ人中高年男女一行は大声で歌いながら賑やかに先発した。一人が振り向いて私に向かって「良い天気だ」(It’s nice wheather!)と叫んだ。

 ザックにレインカバーを付けて雨合羽を着て歩き出す。山岳ルートは相当な急坂で雨水が濁流となって上から襲ってくる。岩肌を辿る山道は滑りやすく滑落の危険がある。こんな状況でもドイツ人一行は士気旺盛で相変わらず山の上のほうから歌声が聞こえてくる。これぞゲルマン魂である。

 昼頃には小雨となり、午後2時には雨がやっと上がった。小高い丘を登ると目的地Sauguesの街が見えた。

Saugeの街の手前の丘の木製モニュメント

 

フランス人巡礼者との会食はノンストップ質問攻め

 Sauguesの巡礼宿も節約のため素泊まり(12ユーロ)とした。食堂のテーブルの端に座り、持参したサラミとチーズとパンで簡単な夕食をしようと準備していたら料理人の女性が親切にもスープを持ってきてくれた。

親切な料理人の女性

 そのうち10人くらいの巡礼客が入って来て会食が始まった。私の質素な食事を見て近くに座っていた男性が大皿からソーセージやジャガイモ料理を取り分けてくれた。そのうちに赤ワインで乾杯となり結局一行と一緒に会食することになった。

巡礼宿のセットメニューの料理

 中年男女のフランス人の一行であったが私が日本人の仏教徒と知ると「なぜ仏教徒がサンチアゴ巡礼するのか」という欧米人の定番の質問から始まり「禅と仏教の違いは何か」、「ブッダは唯一神なのか」という仏教関係の質問になり、サムライ精神(武士道)、天皇と神道、浮世絵などなど、質問攻めになりジャポネスクな話題が広がっていった。

 

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