BBC News

2016年6月16日

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サッカー欧州選手権(ユーロ2016)開催中のフランス・リールで15日、各国代表のファンと警察の衝突が相次ぎ、少なくとも36人が逮捕された。警察によると、16人が負傷し病院に運ばれたという。

リール市内ではイングランドとロシアのファンのもみあいが相次ぎ、市内中央の広場で警察がイングランド・ファン数百人を取り囲み、広場から排除した。

同日夜には機動隊が、発煙筒や爆竹に火を点けた数百人のイングランド・サポーターに催涙ガスを使用したという。

市内には、15日にリールで行われた試合のためにロシアとスロバキアのファンが集まっていた。また、近くのランスで16日に予定される試合に備えてイングランドとウェールズのファンが大勢いる。

リールで取材すBBCのジェイムズ・リーベル記者は、ロシアのフーリガンによる騒乱が懸念されていたが、フランス警察との衝突は「完全にイングランドの問題だ」と指摘。「家に送り返さないで」と合唱し、警察に瓶を投げつけていたという。ランスで行われるイングランド対ウェールズの試合を、リール市内で観戦するチケットのない双方のファンが試合後どうなるのかが、もっぱらの懸念だと記者は指摘する。

英南東部ノリッジからリールを訪れているイングランド・ファンのオリバー・ラークワージーさんは、警察が駅にいるファンに催涙ガスを発射した現場にいた。

「ものすごい大勢が走っているのを見た。イングランドのファン、スロバキアのファン、地元の人たち、本当に色々な人が走ってた。駅の外にはロシアのファンが大勢集まって、騒ぎを起こそうと待ち構えてる。一触即発の状態で、今にでも何かひどいことが起きそうだ」とラークワージーさんは話した。

ユーロ2016では、11日のマルセイユ戦でロシアのサポーターがイングランドのサポーターを襲撃。欧州サッカー連盟(UEFA)は、ロシア代表とイングランド代表に執行猶予付きの失格処分を言い渡した。ファンが同様の暴力事件を起こせば、失格となる。

イングランド対ロシア戦後の両国ファンの乱闘で、20歳~41歳のイングランド・ファン6人が禁錮1カ月~3カ月の有罪判決を受けた。

15日にはロシア外務省がモスクワ駐在のフランス大使を呼び、大会警備を厳しく批判。ロシア外務省は「反ロ感情をこれ以上煽ると、露仏関係を深刻に悪化させかねない」とコメントしている。

ノール=パ・ド・カレー=ピカルディ地域圏のミシェル・ラランド知事は、リール中心部の一部と競技場では飲酒を禁止したと説明。市内でアルコールを販売する店舗は14日夜から17日早朝まで閉店にしたという。

しかしリールで取材するBBCのゲライント・オーウェン記者は、15日夜になっても小規模のスーパーはアルコール販売を続けているし、あちこちの路上で大勢が自由に飲酒している様子が見られると報告する。

ウェールズのサッカー・サポーター連盟のビンス・アルムスさんは、「店がたくさんありすぎる」ため、飲酒禁止は実質的に無理だと指摘する。

英交通警察は15日から、ユーロスターでフランス入りするイングランド・ファンと同行する警官を派遣。ユーロスターは、アルコール持ち込み禁止の列車運行を始めた。

ラランド知事はさらに、暴力行為を行った人は国外退去させると警告した。

(英語記事 Euro 2016 violence: Police arrest 36 over Lille disorder)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36545547

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