定年バックパッカー海外放浪記

2016年8月7日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

[フランス中西部Le Puyからスペインの聖地Santiagoを経てMuxiaまで]
(2015.4.22-7.16 86days 総費用37万円〈航空券含む〉)

フランス人の日本趣味、“ゼンとブッダ”

 5月21日 24km歩いて途中で道連れになったフランス人中年夫婦とカステ・アルイ(Astet-Arrouy)の宿に到着。彼らの他にも数人フランス人が加わり賑やかに会食。

カステ・アルイに向かう途中の田園風景

 やはり日本人の巡礼者と知って仏教や日本文化について質問攻めになる。フランス人は他の欧米人に比べて日本趣味が盛んなようである。話していると次第に具体的な質問になる。“仏教と禅”の関係を混同しているようなので「仏教の修業の一つの方法・手段が禅である」と説明すると「“リンザイ”(臨在宗)、“ソウトウ”(曹洞宗)では禅を重視しているが禅は単に修業方法の一つなのか」とさらに聞いてくる。

 「臨在宗、曹洞宗では禅を瞑想(meditation)の一つの方法として重視しているが、瞑想には他にも色々な方法がある。例えば無心に庭を掃除するのも瞑想の一つの方法である。例えば私は毎日夕刻にビールやワインを飲みながら夕陽を眺める。私はこれも仏教の説く瞑想の一つであると考えている。私は夕陽を見ながら仏様(Buddah)と対話(dialogue)しているのである」と具体的に自説を展開したら皆が関心を示した。

Maison Labarbeの宿にて南仏アルルから歩いてきた巡礼者と

 さらに私が「日本の一般民衆に最も広く信仰されているのは修業を重視する臨在宗、曹洞宗ではなく、“念仏”を唱えるだけで天国に行けると説く浄土真宗や日蓮宗である」と説明すると全員が驚いた。

 彼らには“人間は原罪を背負っており善行をしたり寄付をすることでやっと天国に行ける”という長年教会が教え込んできた強迫観念が身に沁みついているようだ。私は「どんな人間でも単に念仏(just one phrase pray)を1回唱えるだけで無条件に天国に行ける」という親鸞聖人の教えを丁寧に説明した。誰でも無条件に天国に行けるから万人に平等であり本来の仏教の教えにも合致するものだと。

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