2024年4月20日(土)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年8月14日

手伝いの青年のギター伴奏でご機嫌でシャンソンを歌う慈善宿代表

 代表から「日本からのゲストのタカにせっかくの機会なので日本の歌をリクエストしたい」と声を掛けられた。全員が期待して拍手をする。どうしてもこうした席では何かパフォーマンスをしないと引っ込みがつかない。日本の歌のリクエストは巡礼を始めてから3度目である。定番の“上を向いて歩こう♬”にした。

 巡礼道を歩くときに“空を見上げて歩けば希望が見えてくる。悲しみが去って幸せがやってくる”とか適当に歌詞の意味を翻訳して紹介した。大きく手を振り足を上げて歩くジェスチャー付きで歌うと全員が面白がってかなり盛り上がった。お陰ですっかり赤ワインの酔いが回ってしまった。

リビングの暖炉に薪をくべて炎が輝く、冷え込んでいた空気がたちまちホッカホカ

カルト教団メゾンの美少女の甘いお誘い

 5月30日 フランス国内で最大の難所を歩く。次の巡礼宿まで最短でも36km歩かねばならない。急峻な山を越えて渓谷まで下り最後に山奥にある宿まで急な上り勾配となっている。

 昼頃途中の村落を通過すると地元の老人が出てきて何やら真剣な顔をしてフランス語で説明する。私がフランス語を解せないと判断して直ぐに画用紙に手書きした英文を見せた。「カルトの家に注意。そこへ行くな」(Be careful about Maison de Cult. Do not go Maison)とフランス語交じりの英文を読んで意味が理解できた。画用紙にはカルト集団が住んでいる大きな屋敷の絵が描いてある。村外れのその屋敷を避けて行くように迂回路を教えてくれた。


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