2024年4月24日(水)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年10月2日

大聖堂前広場でタンゴを踊る地元の人々

イタリアン・クレージー・ナイト

朝陽に輝くAstorggaの大聖堂

 6月22日 小雨模様のなか32km歩いて高台の城壁に囲まれた瀟洒な建物が並ぶ中世から繁栄している街、アストロガ(Astroga)に到着。街の端に位置する修道院を改装した公営施設に投宿。屋上の水場で洗濯して、キッチンで夕食を準備してと忙しい。

 この宿舎は四階建て構造になっており崖の上に建てられているので、3階、4階にあるテラスからの眺望は最高である。4階のテラスで赤ワインを飲みながら自炊したパスタ、スープでディナー。同席した欧米人と静かにおしゃべりしながら夕陽を眺める。

各地の教会の鐘楼のてっぺんには必ずコウノトリの大きな巣がある

 近くのテーブルでは韓国人のグループが賑やかにプルコギや野菜チゲなどを囲んで団欒している。調理しているときに聞いたらコチジャン、醤油、唐辛子などの調味料だけ韓国から持参して、肉、魚介類、野菜はスーパーなどで現地調達しているよし。おばさんグループに学生グループが合流して大部隊になったようだ。

 日が暮れて寒くなってきたので風の入らない3階のテラスに移動。ナイト・キャップに残った赤ワインをチビチビやっていたら、ジュリアとアリーチェが同じくイタリア人のニーナと一緒にやってきた。彼らもワインを持参している。2日前にレオンで別れたばかりであるが「お久しぶり。あなたとまた会えて嬉しいわ」(Long time no see! Happy to see you again)と大袈裟にハグする。

教会付属施設のテラスでブランケット・パーティ。左からアリーチェ、ニーナ、オジサン、ジュリア

 どうも外で飲んできたらしくご機嫌である。それから延々とワインを飲みながらバカ騒ぎのイタリアン・クレージー・ナイトになってしまった。イタリアン・ビューティーに囲まれて幸せではあるが、3人から乾杯攻めにされて、からかわれて、無条件降伏。

 

 

⇒第16回に続く

  
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