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2016年6月21日

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今秋の米大統領選で共和党候補になる見通しの実業家ドナルド・トランプ氏がネバダ州ラスベガスで先週18日に開いた支持者集会で、警官の銃を奪おうとして逮捕された英国人男性が、トランプ氏を殺すつもりだったと供述していることが分かった。裁判所の資料で明らかになった。

20日に裁判所に出廷したマイケル・スティーブン・サンフォード容疑者(20)は罪状認否に応じなかった。裁判所は来月5日の次回出廷までの勾留を認めた。

サンフォード容疑者には「規制された場所」での暴力行為の疑いがかけられている。同容疑者は支持者集会で、トランプ氏のサインがもらいたいと言った後に警官の銃を奪おうとしたという。

裁判所の資料では、サンフォード容疑者はトランプ氏銃撃を約1年前から計画していたが、実行する自信がついたことから今回の行動に及んだという。

20日に手錠と足鎖を掛けられた状態で出廷したというサンフォード容疑者に対して連邦判事は、危険で逃亡の恐れがあるとして、予審までの勾留を認めた。

英外務省の報道官は、サンフォード容疑者の逮捕について、「ラスベガスでの英国人逮捕を受け、協力している」と述べた。

裁判所の資料によると、サンフォード容疑者は銃を撃ったことがなかったが、今月17日にラスベガスの射撃場で練習した。

サンフォード容疑者は、18日の支持者集会で警官の銃のロックが外れていたため、トランプ氏を撃つ銃を手に入れるには一番簡単だと考えたという。また、自分は1発か2発しか発砲できないだろうし、実行した際には自分も殺されるだろうと考えていたと供述している。

容疑者は警察に対し、ラスベガスでの集会でトランプ氏を襲わなかった場合は、すでに予約済みだったアリゾナ州フィーニックスでの支持者集会で実行するつもりだったと語った。

容疑者は犯行前までに米国に1年半滞在していた。AP通信によると、無職で自動車に寝泊まりしており、不法滞在だったという。さらに国選弁護人の話として、自閉症を患い、自殺未遂の経験があると伝えている。

選対本部長を解任

一方でトランプ氏は20日、選挙対策本部のコーリー・ルワンドウスキ本部長を解任した。ルワンドウスキ氏はトランプ氏が各州の党予備選で勝ち進むなかで、選対本部を率いていた。

トランプ氏は最近の世論調査で、民主党候補に指名される見通しのヒラリー・クリントン前国務長官に支持率でリードされており、大半の有権者がトランプ氏を「非常に好ましくない」とみていることが示されている。

先週末にかけて報道各社は、いくつかの激戦州でクリントン氏が優勢と伝えた。

トランプ氏の選対本部長を解任されたルワンドウスキ氏は、トランプ氏について、米国の政治に対する見方を良い方向に変えたとして、同氏を支持する考えは変わらないと述べている。

米国のメディアによると、トランプ氏は最近、11月の本選に向けて、伝統的な手法をとる選挙参謀たちを陣営に迎え入れた。その人たちとルワンドウスキ氏との間で対立があったと、米メディアは伝えている。

トランプ氏は過激発言や移民政策をめぐる強硬姿勢、世論調査での支持率低下を受けて、自身が立候補した共和党の幹部から強い抵抗に遭っている。

大統領選挙の本選は11月8日。現職オバマ大統領は2期8年の任期を来年1月に終える。2014年の中間選挙の結果、上下院両院で野党共和党が多数党となっている。

(英語記事 US election: Arrested Briton 'wanted to shoot Donald Trump')

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36583492

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