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2016年6月22日

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韓国軍合同参謀本部は22日、北朝鮮が同日午前、東部元山付近から新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」2発を発射したと明らかにした。最初の1発は約150キロ飛行して着水し、失敗したとみられる。一方で数時間後に発射された2発目は、400キロほど飛行し、高度1000キロまで到達したもようで、これまでで最も成果を出した実験結果と言える。

韓国軍合同参謀本部は、韓国と米国の両政府が2発目について「徹底的な解析」を行っていると述べた。実験を成功とみなすかどうかは言及しなかった。

2発目のムスダンが射程距離よりはるかに手前の400キロまでしか飛ばなかったのは、失敗の可能性もあるが、日本上空を飛行させないためだった可能性もあると、BBCのスティーブ・エバンズ韓国特派員は指摘する。日本政府は、北朝鮮が発射するミサイルが日本領内に落下する場合は撃墜すると表明している。

北朝鮮は過去2カ月の間に4回、ミサイル発射実験に失敗。いずれも飛行中に爆発したり墜落したりしているという。発射実験の成功が確認されれば、北朝鮮にとっては成果となる。

周辺諸国は数日前から発射に備えて警戒していた。ムスダンの射程距離は3000キロとされ、韓国、日本、グアムが射程圏内に入る。北朝鮮はムスダンを50基ほど備えていると見られる。

韓国大統領府は、ミサイル発射を受けて国家安全保障会議を開く方針を示した。

米国務省のカービー報道官は、発射実験を強く非難し、北朝鮮の核開発計画を止めよう国際社会の動きを強めるだけだと釘を刺した。「こうした挑発行為の責任を(北朝鮮に)とらせるべく、国際社会の決意を強めるため、国連で懸念を表明する」と報道官は声明を発表した。

ミサイルを追跡した北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、北米本土への脅威ではないと判断した。

日本の安倍首相は、こうしたミサイル発射は「絶対に許されないこと」だと非難した。

北朝鮮は核兵器の開発を進めており、北朝鮮による弾道ミサイル技術の使用は、国連安保理決議で禁止されている。

(英語記事 North Korea 'tests banned missiles')

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36593631

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