BBC News

2016年6月27日

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英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まったことで、残留を訴えていた野党・労働党のジェレミー・コービン党首に対する批判の声が高まるなか、コービン氏は26日、党首選が行われた場合でもあらためて立候補する意向を示した。

23日の投票結果が出た後、投票運動でコービン党首が指導力を発揮しなかったことへの抗議として、影の内閣のメンバーが相次いで辞任。26日にはクリス・ブライアント影の下院院内総務が辞任した。今後もさらに辞任表明が続くとみられる。

コービン氏は、相次ぐ辞任を残念としながらも、27日中に新たな影の内閣を発表する考えを示した。

労働党の議員らはコービン党首に対する不信任動議について議論する見通し。不信任動議はマーガレット・ホッジ、アン・コフィ両議員が提出。28日にも秘密投票が行われる可能性がある。

「出口戦略」

コービン氏は、「労働党の指導部交代を求めるのであれば、民主的な選挙で戦わなくてはならない。私は立候補する」と述べた。さらに、「政治のやり方を変えることへの圧倒的な支持」を受けて党首に選ばれたとし、「私に投票した人々、また意見を国政に反映してもらうために労働党が必要な多くの人々の信頼は裏切らない」と語った。

コービン氏は、「保守党政権のどこにも出口戦略が存在しない。労働党は、我々の改革の目的が今後の(離脱)交渉の核心にあると保障する。23日の投票の、ひとつの明確なメッセージは、人々の期待を裏切り、醜悪なほどの格差で我々の国を傷つけた政治・社会システムが、多くの人々に疎外感を与えているということだ」と述べた。

労働党の影の内閣のメンバーの大量辞任は、影の外相のヒラリー・ベン氏がコービン氏に対し、同氏をもはや支持できないと伝え、26日に解任された後に起きた。ベン氏は、コービン氏が「労働党を解体した男」として歴史に名を残すと警告した。

このほかの主な動きは以下の通り。

・ジョージ・オズボーン財務相は27日の早朝(日本時間27日午後)に金融市場の不安払しょくを目指す声明を発表する予定。

・通貨ポンドの為替レートは27日朝のアジア市場でも下落。先週24日には1日の下げ幅で過去最大を記録している。

・国民投票でEU離脱を支持し、次期保守党党首の候補の一人と目される、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長(現下院議員)は、英国がEUとの協力を「緊密化する」と述べた。

・スコットランドのニコラ・スタージョン行政府首相は、ホリールード(スコットランド議会)が英国のEU離脱を阻止する動きに出る可能性があると述べた。

・英下院の請願委員会は、国民投票の再投票を求めるオンライン請願に関する不正疑惑について調査していると明らかにした。320万件以上の署名が集まった請願をめぐっては、一部の名前が偽造されている可能性が疑われている。

・離脱を支持したイアン・ダンカン・スミス元保守党党首は、次の首相は離脱陣営から選ばれるべきだと発言した。

(英語記事 EU referendum: Jeremy Corbyn vows to fight for leadership and reshape cabinet)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36637364

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