2024年4月19日(金)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2016年6月30日

先生を救い子どもの自主性を尊重する
部活の在りかた

 では、負担に感じる先生を救い、かつ子どもたちの自主性を尊重する部活の在りかたはないのでしょうか。

NBSスポーツ祭りでの子どもたちが楽しむキックターゲット

 そのヒントも、じつは先の学習指導要領の文言の後半にある以下を活かすことではないかと思います。

 「その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること」。

 また、先の報告書の以下の文言も活かせるのではないかと思います。

 「国、地方公共団体、関係団体等は、生徒の多様なニーズ等に対応できるよう、各学校における運動部活動とともに、複数校合同による活動や地域における総合型地域スポーツクラブの育成、充実を進めることが望まれます」。

 私は運動部活動については、とくに後半の「地域における総合型地域スポーツクラブの育成、充実を進め」、地域の人々が子どもたちと一緒に学校を使い社会教育・社会スポーツとして活動し、先生の休日を権利として保証する社会へ移行させることが大切だろうと思います。

 そのうえで、「部活命」のような生き方を希望される先生は、ご自分の居住地域でご自分のお子さんや地域の子どもたちと休日の部活動をその地域の学校施設でなさればよいのになぁと思うのです。

 つまり、秋津のお父さんたちと同じように、地域のおじさんやおばさんとして先生のプロ性をご自身の楽しみとして活かせる社会にね。

 もちろん、負担に感じる先生への参画の強制は一切なしです。

 このような体制が、全国に普及すれば、負担に感じる先生を救い、かつ生徒の自主性を尊重した部活の在りかたになるのではないかと思います。


新着記事

»もっと見る